10月24日の日曜日。
福岡・北九州市八幡東区桃園球場のすぐそばには、困惑する住民たちの姿があった。
住民：
どっから来たんやろ
住民：
山や
珍しそうに車から身を乗り出す子どもたち。
住民：
俺、あれは見たことない
そして不安気な表情を見せるチワワ。
住民：
経験がないので…
小さいけれど…「親イノシシが来るかもしれない」
視線の先の草むらに居たのは、もぞもぞと動く茶色い生き物…イノシシだ。
その数なんと5頭！
櫻井福大記者：
閑静な住宅街のそばにあるこちらの遊歩道に、突然5頭の小さなイノシシが現れました
住宅街のすぐそばで起きた珍事に、通報を受けた警察官も駆けつけた。
しかし、見たところ5頭ともそれほどサイズは大きくない。
けが人も農作物への被害も報告されていないため、駆除するのか、山に返すのかの判断が難しく、警察官はひとまず住宅街への侵入を防ぐ。
櫻井福大記者：
イノシシが走り出しました。警察官も走り出しました。5頭の小さなイノシシに警察官が翻弄されています
その間も、イノシシは遊歩道そばの草むらを右へ左へ。
警察官が現場に来てから3時間以上が経過し、疲れてしまったのかこんな場面も…
櫻井福大記者：
警察官が取り囲んだ先には、5頭のイノシシが同じ体勢でいます。寝転んでいます
住民：
ちょっと怖いですよね、いつ突進してくるかわらない。散歩も気をつけないと
住民：
怖いですよね。親（イノシシ）が来たら。子どもに近づいたら、親は怒りますからね
5頭のイノシシが山に帰ったこと確認するも…
福岡県内で毎年のように街中に現れ、人に危害を加えることもあるイノシシ。
福岡市中央区・阿江保智記者（2020年8月）：
警察の網を掻い潜って、イノシシが姿を現しました。走ってます! 走ってます! イノシシが走っていきます
福岡市東区・城谷陽一郎記者（2021年9月）：
川のイノシシを引き上げようとしています。イノシシは、うまくかわしてしまいました
八幡東区に現れた5頭は、一見おとなしそうだが、どのような特徴があるのか。
福岡有害鳥獣対策猟友会 野村昌弘代表：
（見たところ）1歳くらいかな、という感じですね。60kgくらい。まだ群れてるんで子どもだと思います。（自分の）範囲内に外敵が入ると突進する
（Q.体長とか年齢は関係ない?）
福岡有害鳥獣対策猟友会 野村昌弘代表：
関係ないですね。これ、もう見た目だけではないですもんね
八幡東区役所は、その後の調査で5頭のイノシシが山に帰ったことを確認したということだが、再び戻ってくる可能性があるため、引き続き注意を呼びかけている。
（テレビ西日本）
