“世界一危険”といわれる鳥、ヒクイドリ。SNSに投稿された恐ろしい動画が大反響となっている。
ダチョウに次いで重い…強力な足を持つ大型鳥類
「がおがおがお」と、地の底から湧き上がるような不気味な鳴き声の正体は、恐竜映画に出てきそうな見た目の鳥だ。

花村枝里リポーター:
こちらはヒクイドリといわれる鳥なんですが、高さが1メートルほどあって、カラフルですね
福岡県久留米市鳥類センターで飼育されているメスの「ヒクイドリ」。年齢は37歳前後とみられている。

オーストラリアなどが原産で、ダチョウに次いで重いという大型の飛べない鳥だ。

世界一危険と言われる理由は、オスで35kg、メスで60kgになるという体を支える強力な足。刃物のように鋭い爪も生えていて、海外では蹴られた人が死亡したケースも報告されている。

ヒクイドリは声が低いから“ヒクイ”ではなく、首元の赤い部分が火を食べているように見えるから“火食い”と名付けられている。
世界で最も危険な鳥の恐ろしげな鳴き声は、SNSでたちまち話題に。動画の再生回数は26万回以上。

動画を見た視聴者からは、「恐竜みたい」「壊れた草刈り機?」「のこぎりの音」などのコメントが寄せられている。

4人の男性職員だけを激しく威嚇
本来、ヒクイドリは臆病でおとなしいため、普段からよく鳴くわけではない。
実は、センターに4人いる男性の事務職員だけをなぜか激しく威嚇して、あの鳴き声をあげるという。女性職員に対しては威嚇しないようだ。

自転車で前を通っただけで、追いかけてきて体当たりするために、フェンスも曲がってしまっている。
施設職員・野瀬正彦さん:
入社して3日目ぐらいから、ほえられた。夜中に夢に出てきて、何回となく起こされて…恐怖の感じです(笑)

来場客の前ではおとなしくしているが、事務職員が目に入ると激しく威嚇! 普段、世話をしている飼育員もなぜなのか、その理由は全く分からない。

飼育員・西坂繁男さん:
私たち飼育員では鳴かせることはできませんので、(鳴くのは)少し面白いところではあるのでないかと思います

緊急事態宣言による長かった休園期間が明けて、10月1日から営業を再開した久留米市の鳥類センター。運が良ければ、世界一危険な鳥の「恐怖の鳴き声」を生で聞けるかもしれない。
(テレビ西日本)