2012年、岡山操山高校で野球部の生徒が自殺した問題で、県教育委員会が「自殺の原因は、監督からの叱責や体罰にある」などどして、監督や学校、県教委の責任を初めて認めた上で、遺族に謝罪することが分かった。

監督から激しい叱責…野球部員が自殺

この問題は、2012年  岡山操山高校の野球部でマネージャーをしていた、当時 高校2年の男子生徒が自殺したもので、亡くなる当日に野球部の監督に激しい叱責を受けていた。

岡山操山高校(岡山市中区)
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岡山操山高校・廣本勝裕校長(当時):
行き過ぎた指導がなかったとはいえない立場

岡山操山高校の会見(2013年2月)

学校と県教委は、「いじめや体罰はなかったが、行き過ぎた指導がなかったとはいえない」とした上で、「監督の叱責と自殺との因果関係は分からない」と主張していた。

遺族は、自殺の原因を検証する第三者委員会の設置を要望していたが、最初の会合が開かれたのは、生徒が自殺してから約6年後だった。

第三者委員会の初会合(2018年8月)

そして、2021年3月、第三者委員会は最終調査報告をまとめ、自殺と叱責の間に因果関係があったと認定した。

第三者委員会:
監督からの指導に服さなければならないという関係性がある中で、最後の叱責があった。最後の叱責が生徒に与える精神的打撃は、非常に大きかった。最後の叱責がなければ自死はなかったという点で、因果関係はある

第三者委員会は因果関係を認定

県教委 自殺との因果関係認め謝罪へ

この調査委員会の報告書を受け、県教委が、生徒の自殺や原因調査の遅れなどについて監督や学校、そして県教委自身の責任を初めて認める文書を、9月に遺族に送っていたことがわかった。

岡山県教育委員会

この中で県教委は、自殺の原因は「事案発生前にすでに形成されていた監督と生徒との関係性を背景とする、監督からの叱責や体罰」であり、「これらの言動は、教員という立場を利用したハラスメントだった」と、自殺との因果関係を認めた。

また、自殺の原因調査が適切に実施できなかったことや、第三者委員会の設置が遅くなったことなどについては、「問題点の背景には、組織としての保身があった」として、学校や県教委の責任を認めた。
県教委は近く、報告書に関する見解を直接遺族に説明し、謝罪することにしている。

(岡山放送)