2020年に四つ子の子牛誕生

2020年11月、沖縄市の大湾畜産・大湾守一さんの繁殖農家で全国的にも珍しい四つ子の牛が誕生し話題を呼んだ。
誕生から約10か月。生まれ育った農家を離れ、新しい育ての親のもとへ旅立つ「子牛の競り」を取材した。
生まれた順番に朝日・真昼・夕日・深夜と名づけられた四つ子。大好きなミルクをたくさん飲みながら、4頭一緒に過ごしてきた。

四つ子の子牛
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大湾守一さん:
ここからあそこまでが四つ子ですね。最初に生まれた朝日に、最後に生まれたオスの深夜、これが3番目に生まれた夕日と、寝てるのが2番目に生まれた真昼。4頭ちょうど10か月くらいですかね

今では体重なんと260キロ。母牛の負担を軽くするため、人の手でミルクを与えてここまで大きく成長した。
しかし、これからも大湾さんのもとで過ごすわけではない。

大湾さんは、母牛と母牛から産まれた子牛を育てる繁殖農家。子牛は生後9か月頃になると競りに出され、立派な大人の牛になるまで育てる肥育農家のもとへと旅立つ。

大湾畜産・大湾守一さん

父の教えを胸に数々の牛を育て…

2021年9月16日は、競りを前日に控えた四つ子との最後の一日だった。大湾畜産は守一さんの父・守さんが立ち上げた。

父・大湾守さん
最初は繁殖農家を自宅でやっていた。(守一さんは)1・2歳の頃から、牛とずっと遊んでいた

幼い頃、守一さんは牛との別れがとても辛かったと言う。

大湾守一さん:
父親が、牛の買い手がついて高く売った時はあまり喋りたくないみたいな、何で売ったのと言って、父親とあまり喋りたくない気持ちもあった。
父からは、仕事として選んだからには人の食卓に並ぶように割り切らないと駄目だよと。ペットでもないから、仕事として放さないといけないよと

大湾守一さん:
4頭生まれて、4頭生きた状態で育てるというのもプレッシャーはありましたね。4頭元気に育てるように頑張りました。
あした競りということでちょっと寂しいところもあるんですけど、みんなに報告したり、競り市場で他の農家さんに見せることができたらいいかなと思います

9月16日 最後の世話をする大湾さん

いろいろな思い出がある四つ子の旅立ち…

9月17日、四つ子の旅立ち。競りの当日を迎えた。
大湾さんのトラックが到着。荷台には四つ子の姿が…

9月17日 競りに向かう四つ子の子牛

南部家畜市場 野原実 場長:
四つ子というのは、私も何十年とここいるんですけど全くの初めてですね

関係者:
4頭も健康に育てるというのは、凄いことだと思います。大変な気力が必要だと思います。

関係者:
四つ子はもう奇跡ですよ。ほんとに奇跡よ

ついに四つ子が競り市場へ

朝日・真昼・夕日の3頭は、徳島県に。

深夜は、鹿児島県の肥育農家へ。

購買した肥育農家:
四つ子で4頭育てるのは、俺らより繁殖農家が立派。ふつう育つわけがない。楽しみです

大湾守一さん:
安心しました。メス3頭は同じ購買者なんで、同じ牛舎で飼われるんじゃないかなと思います。深夜だけオスなんで、あの1頭だけ他に行くんですけど良かったです。徳島県でブランドになってくれれば…。
色々思い出はあるんですけど、次のところでも頑張って欲しいなという気持ちがあります

大湾さんが約10か月、たくさんの愛情を込めて育てた四つ子の子牛は、新しい「育ての親」へと旅立った。

(沖縄テレビ)

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