国内市場は10年間で約2.8倍…空前のキャンピングカーブーム

コロナ禍のアウトドアレジャーブームに加え、テレワークの場としても活用が広がっているキャンピングカーが人気となっている。国内の市場は年々右肩上がりで、この10年間で約2.8倍になった。

広い車内にはテーブルやパソコン、モニターも。海沿いに駐車をしてのリモート会議はまさに動くオフィス。

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千葉県の幕張メッセで開催された、キャンピングカーの展示販売会。2階部分で寝転べる昔ながらのタイプに、「軽キャン」と呼ばれるお手頃価格の軽のタイプまで、ズラリと揃った。

来場した男性A:
ハイエースとか軽とかもありますし、バリエーションがいっぱいあるから、自分のニーズにあったやつを選びやすい

来場した男性B:
家族でキャンプによく行くので、車中泊を考えれば金曜の夜から出発してとか、より遠くまで行けるなと

今、空前のキャンピングカーブームが起きている。

YouTubeには様々なキャンピングカーライフの投稿が掲載されている。国内の市場は年々右肩上がりで、2020年の売上総額は582億円に。

10年間で約2.8倍にまで伸びている。

動くオフィス…テレワーク普及で人気の「モバイルオフィスカー」

愛知・豊橋市でキャンピングカーを製造している「ケイワークス」は、自動車メーカーから仕入れた新車を架装し、キャンピングカーとして販売している。

車の中にはテーブルやパソコンを搭載。洗練されたデザインの車内は、まるでオフィスのようなキャンピングカーだ。

ケイワークスの社長:
モバイルオフィスカーというジャンルの車です。デスクワークを快適に行えることにウエイトを置いたレイアウトにしてあります

「オフィスカー」という名のキャンピングカーはコロナ禍のアウトドアブームに加え、テレワークの場としても活用が広がり人気となっている。

この日、工場では15台を同時に製造していた。最近のキャンピングカーブームで注文が殺到し、納車は半年以上先だという。(6月16日時点)

社長「おおらかな気分で案件検討しようかと」…海を見ながらリモート会議

ケイワークスに、愛知・碧南市で会社を経営しているという男性が訪れた。この男性の会社は2020年9月にオフィスカーを購入し、現在2台目を検討している。

従業員37人の男性の会社は、医療機器や車などに使う電線を束ねたハーネスを製造している。1台目として購入した白のハイエースタイプのオフィスカーは、約800万円で購入した。

この日は、従業員と2人で出発。車内にWi-Fiがあるため、移動中でも仕事ができる。車を走らせること10分、海沿いの道路脇に停車。これからリモート会議だ。

オフィスカーを購入した会社の社長:
海を見ながら眺めがいいので、気持ちをおおらかにしながら案件検討をしようかなと思って

椅子を移動させて天井を開くと、心地よい日差しと風が…。三河湾が見渡せる海辺で、リモート会議もはかどる。

「リラックスして仕事できるからはかどる」…従業員からの評判も上々のオフィスカー

営業担当はこの車で全国に出張。オフィスカーは納車から9か月で2万5000キロを走った。まさにフル稼働だ。さらにコロナ禍でなかなか面会での商談ができない中、オフィスカーがその点でも役立っているという。

同・社長:
この車でお客様まで会いに行く、「会っていただけるような場所がありますけど、消毒とかの準備もしますので」ってことで、この車を準備しました

お昼時、向かったのはファーストフード店のドライブスルー。車内で腹ごしらえを終えると、横になって昼休憩。仮眠スペースも確保されていて、従業員からの評判も上々だ。

従業員の男性:
リラックスしながら仕事できるのが、非常にいいんじゃないかと。そっちの方が仕事がはかどると思います

この会社の社長は「オフィスカーで営業活動や販促活動がうまくいっているので、今後もどんどん活用したい」と話す。

レジャーでもテレワークの場としても活用ができるキャンピングカーは、今後も人気を集めそうだ。

(東海テレビ)