ポップな版画が「お菓子缶」に

新型コロナで打撃を受けたビジネスホテルの新たな一手。
高知市のホテルが販売する“オシャレなお菓子缶”が、人気を集めている。

高知市はりまや町のビジネスホテル「セブンデイズホテルプラス」。

セブンデイズホテルプラス(高知市はりまや町)
セブンデイズホテルプラス(高知市はりまや町)
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このホテルで話題を呼んでいるのが…

石井愛子アナウンサー:
ホテルには、それぞれの部屋にポップな版画が飾られています。今回、部屋にある絵がそのまま「お菓子缶」になったんです

部屋に飾られた版画がお菓子缶に
部屋に飾られた版画がお菓子缶に

石井愛子アナウンサー:
中には、かわいらしいマシュマロが入っています

2021年4月に発売された「お菓子缶」、その名も“Room voi”だ。
デザインは全部で6種類あり、缶の中にはマシュマロのほか、マーブルチョコ、さらにラムレーズンのクッキーや白ごまのクッキーなどが入っている。

価格は、2缶入りが3,800円、4缶入りが7,600円となっている。
販売開始から1カ月足らずで、それぞれ150セットを売り上げる人気ぶりだ。

セブンデイズホテル・川上圭介社長:
なかなか県外のお客さまが高知に来られない状況が続いておりますので、こちらから何か発信できないかと考えて作りました

セブンデイズホテル・川上圭介社長
セブンデイズホテル・川上圭介社長

全客室にある80の版画で新作を

ホテルの売り上げは、新型コロナの影響で2020年の4月から6月は前の年に比べると9割も減少した。
2021年はゴールデンウィーク中は、ほぼ満室の日もあったが、それでも宿泊客は例年の約4割にとどまっている。

そんな苦境を乗り越えようと企画したのが、この「お菓子缶」。
元々は、高知県産食材を詰め合わせたギフトボックスの中に、チョコ入りのオリジナル缶を入れたのがきっかけだった。

ギフトボックスで好評だったチョコ入りのオリジナル缶
ギフトボックスで好評だったチョコ入りのオリジナル缶

オリジナル缶が好評だったことから、全客室にある80の版画を使って、新たな「お菓子缶」を作ることになった。

高知市を拠点にする版画家がデザイン

デザインを手掛けたのは、高知市出身の版画家・松林誠さん(59)。

版画家・松林誠さん
版画家・松林誠さん

版画家・松林誠さん:
何か僕の作品で力になれるのなら、喜んで引き受けたいと思いました

松林さんは、高知市を拠点に東京や台湾でも個展を開くなど、幅広く活動している。
ホテルの至るところに飾られている松林さんの版画は、どれもポップなタッチで、SNS映えすると人気を集めている。

版画家・松林誠さん:
明るい気持ちになってもらって、こういう版画がある部屋に、高知に泊まりに来たいなって思ってもらえたら、一番うれしいです

セブンデイズホテル・川上圭介社長:
このホテルならではのお菓子ができましたので、高知に来たらセブンデイズに泊まりたいなと思っていただければすごくうれしいです。最終的には、それでホテル自体が、またコロナ前のようににぎわってくれたら幸いでございます

お菓子缶は5月現在、6種類あるが、6月にはさらに6種類増やし、最終的に版画の数と同じ80種類を作りたいとしている。

お菓子缶“Room voi”は、ホテルで販売しているほか、ホテルのウェブサイトからオンラインストアで購入することもできる。

(高知さんさんテレビ)

高知さんさんテレビ
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