食卓の定番メニュー「唐揚げ」のテイクアウト需要が、コロナ禍で増えている。専門店が全国的に急増していて、店舗数はこの3年で2倍以上に増加。タピオカ店だった場所に唐揚げ店がオープンするケースも多いという。
“持ち帰り”需要増加 売り上げ2~3割アップも
買い物客:
テイクアウト自体増えましたね。食べに行けない分
買い物客:
家飲みにちょうどいいおかずなので、専門店の味を楽しんでみたいなと思って
コロナ禍でテイクアウト需要が増えている食卓の定番メニュー「唐揚げ」。
この記事の画像(11枚)専門店が全国的に急増していて、日本唐揚協会によると、店舗数は、2021年4月時点で3,000を超え、この3年で2倍以上に増えているという。
全国に220店舗を展開する日本最大の唐揚げチェーン「鶏笑」をのぞいてみると…
坂本奈都美リポーター:
こちらの唐揚げ専門店は、この1年で、全国に60店舗以上も店舗数が増えたといいます
鶏笑 井尻駅前店・山辺比呂子マネージャー:
去年(2021年)の緊急事態宣言の時は、(売り上げが)3割アップしました。軒並み居酒屋がお店を閉めて、お客さんがぐっと増えた印象がある
一方、ほかの店でも、コロナ前に比べ2~3割売り上げがアップ。特に飲食店が時短営業すると、持ち帰り需要が増えたという。
もり山・春日店 松永祐子店長:
18時~19時の時間帯が一番多いです。急激に電話と来客が同時に来るので
タピオカ店が唐揚げ店に
空前の唐揚げブームが到来する中、福岡・久留米市に4月にオープンした店「トリゴメ」。
提供している唐揚げは、特製のタレに18時間漬け込み、丁寧に2度揚げする。
トリゴメ・長野英二店舗責任者:
こちら米脂を使っていて、揚げ物特有のもたれる感じが軽減されて、いくつでも食べられるような、あっさりした唐揚げになっている
店に訪れるのは、多い時で1日80人ほど。コロナ禍でのオープンだったが、すでに常連客もいて評判は上々だ。
実は、この店…
トリゴメ・長野英二店舗責任者:
(12月まで)タピオカミルクティーの専門店をしておりました
唐揚げは、食材も調理もシンプル。比較的低コスト、省スペースで出店が可能なため、タピオカ店だった場所に唐揚げ店がオープンするケースが、全国で多くみられるという。
トリゴメ・長野英二店舗責任者:
フライヤー、あとは排気口、そういったものがあれば、最低限営業はできるので。タピオカのテイクアウトから唐揚げのテイクアウトに移るのは、やりやすい
スーパーの総菜でも人気 からあげグランプリで金賞
一方、スーパーの総菜コーナーの唐揚げも負けてはいない。
坂本奈都美リポーター:
からあげグランプリで金賞の唐揚げ、1パック99円~と非常に安いです
買い物客:
こちらだと、作るより買った方が安いし、おいしいし。みんな家族も喜んで食べるので
「西日本スーパー惣菜部門」で金賞を受賞した唐揚げ。
うまさの秘密は、厳選されたしょうゆと、鶏肉の下味となる魚介だしのうま味だ。
原料を一度に大量に仕入れることで低価格を実現し、販売から5カ月で、91万パックも売れる人気商品となっている。
TRIALグループ明治屋・大塚長務社長:
われわれの唐揚げは、一番は安いんですけど、おいしさを妥協しないことを一番に考えています。日常的な家庭で食べられるような味を再現しているのが、今回のポイントだと思います
それぞれが自信を持って作る自慢の味。ブームは、まだまだ続きそうだ。
(テレビ西日本)