組み立て式!? 不思議なポストが登場

自分の手で組み立て、自由にカスタマイズできるのが魅力のプラモデル。
完成品の大きさは様々だが、今、静岡市役所前に"巨大プラモデル"のようなポストが登場し、話題になっている。

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地面に立つ軸や手紙を取り出す扉といったパーツが板状につながっていて、まさに組み立てる前のプラモデルのような形になっている、こちらのポスト。

手紙を入れる口の部分はきちんと機能しているため、普通のポストとして機能はしていそうだが…外枠(ランナー)とパーツをつないでいる「ゲート」と呼ばれる細い部分まで再現されているこだわりっぷりに、思わずニッパー片手に近付き、パチンと切り取ってしまいたくなる。

遊び心があって何かわくわくしてしまうポストだが、SNSでは実際に写真を撮りに行ったというユーザーも多く「プラモデルの街、静岡らしい素敵なポスト!」というコメントが見られたが…実はこのポスト、「静岡市プラモデル化計画」というプロジェクトの一環で作られたものだという。

静岡市とプラモデルのつながりとは一体?そして、どことなく悪の組織のようなにおいも感じる「プラモデル化計画」とはどんなものなのだろうか。
「静岡市プラモデル化計画」事務局にお話を聞いた。

全国の約8割シェア。プラモデルで「街に活力を」

――このポストは一体何?

静岡市プラモデル化計画の第一弾プラモニュメントの目玉として、日本郵政様にお願いし実現しました。オブジェではなく、実際に使えるということにこだわりました。


――「静岡市プラモデル化計画」とは?

2020年以降に向けての静岡市の観光交流人口の増加を目的として発起し、2020年2月に静岡市、株式会社博報堂ケトル、株式会社静岡博報堂の三者で包括連携協定を締結した地域創生プロジェクトです。

当プロジェクトは、全国の約8割シェアを誇る静岡市のプラモデル資産を、街に活力を与えることを志すためにシンボルとして活用していきます。プロジェクトの一環として、市内の公共物や民間の建物などを、まるでプラモデルの組み立て前のパーツにしたような「プラモニュメント」として街中に設置することで、静岡市を世界都市へ発展させていきます。

除幕式の様子。実際にハガキが投函された

――"プラモデルポスト"のこだわりはどこ?

より本物のプラモデルを再現すべく、静岡ホビースクエアの山田館長に監修いただき、ディテール部分をこだわりました。


――素材もプラモデルと同じになっている?

ポストの部分は新品を日本郵政様にご提供いただき、ランナー部分はステンレス素材を使用しています。


模型・プラモデルメーカー大手の「タミヤ」や「フジミ模型」などの本社や『ガンダムシリーズ』のプラモデルを製造しているバンダイホビーセンターなどが集中する静岡市。
全国に出荷される約8割のプラモデルを生産している「プラモデルの街」であることを活かして「街全体をプラモニュメントが点在する魅力的な場所にすることで、他地域から人が集まる未来をつくる」計画だという。

その第一弾として作られたのが、今回のポスト。
プラモデルのような樹脂製ではないそうだが、細部にこだわって作られたポストは見ているだけで楽しいモニュメントに仕上がっている。

その他にも、記念写真ポイントや看板もプラモデル 

ポストの他にも、JR静岡駅の南口ロータリーにはプレートの前に立つことで「自分がプラモデルになったような写真」が取れるモニュメントや、PR看板が設置されている。

人型の部分の立つことで「自分をプラモデル化」できる

――"プラモデルポスト"は今後ほかの場所にも設置される?

今のところポストが増える予定はありませんが、民間企業で興味を示して頂いているお客様はいます。物理的に分解をしてランナーを付けることが可能か、設置場所をどうするか等の検討をしている段階です。

プロジェクトのPR看板も「プラモデル化」している

――第二弾以降は、どんなものが「プラモデル化」していく?

まだ非公開とさせてください。


他にも「幅広い年代にプラモデルの持つ魅力を伝える取り組みや、小学校で児童がプラモデル産業の歴史を学んだり、製作したりするものづくり教育、民間企業とのグッズ開発等」も視野に入れ、市民全体を巻き込んだプロジェクトにしたいと話している「静岡市プラモデル化計画」。

どんなものをプラモデル化していくかはまだ秘密とのことだが、市の強みを生かしたこのプロジェクトで、今後街がどのように変わっていくのかが今から楽しみだ。