寒い冬の日、鹿児島市の平川動物公園では、動物たちがそれぞれ工夫を凝らして厳しい寒さをしのいでいた。温かい地域が原産の動物たちは特に知恵を絞って寒さに対応している様子が見られる。
身を寄せ合うチンパンジーたち
チンパンジーたちは寒さを乗り切るために仲間同士で身を寄せ合っていた。寒さのためか、大人のチンパンジーは腕を組み、子どものチンパンジーは大人たちの間に入り込んで暖を取る姿が見られた。彼らの行動からは、寒さを共同で乗り切ろうとする知恵が感じられる。

電球の前でぬくぬくと過ごすミーアキャット
アフリカのサバンナが原産のミーアキャットは、熱を発する電球の前でぬくぬくとしていた。撮影中も電球の前から離れようとしない様子は、サバンナの暑さに慣れた彼らにとって、日本の冬の厳しさをよく表している。

工夫を凝らす動物たち
アライグマは木の中にすっぽりと入り、寒さをしのいでいた。一方、カバは温泉シャワーを満喫していた。カバは皮膚の乾燥を防ぐため通常は水の中にいることが多いが、水温が下がると水から出てくる。そのため、平川動物公園では温泉シャワーを導入し、カバが寒い時期でも暖を取れるよう工夫していた。

冬に元気になる動物もいる
一方で、寒い時期になると逆に活発になる動物もいる。中国の標高が高く気温が低い地域が原産のレッサーパンダがその一例だ。夏は屋内で過ごすことが多いレッサーパンダだが、この日は木登りを楽しんでいるようだった。寒さが彼らの本来の環境に近いため、元気いっぱいに活動できるのだろう。

人間も厳しい寒さに苦戦
動物園を訪れた人々も厳しい寒さに耐えながら動物たちを観察していた。大分からやって来た家族は「寒い!暖かい所に逃げてきたつもりだったのに」と話し、奄美大島からの家族も「手製の帽子をかぶせたり、暖かい服を着たりしたのにすごく寒い」と寒さに驚いていた。それでも子どもたちは「ゾウさん」など動物たちを見ることができて喜んでいるようだった。
寒波の影響は続く
人にも動物にもこたえる寒さの中、各動物が独自の方法で寒さを乗り切る姿は、生き物たちの適応力と動物園の飼育環境の工夫を物語っている。厳しい自然環境の中でも生きぬく術を身につけた動物たちの姿は、訪れる人々に新たな発見と感動を与えている。
(動画で見る▶寒波を乗り切る動物たちの知恵 チンパンジーの寄り添い、カバの“温泉シャワー”にほっこり)
