思考や言語は他者とのやり取りで作られる
発達心理学の分野では、子どもの思考や言語は、他者とのやり取りの中で形づくられていくと考えられています。
大人が問いかけ、
子どもが自分の言葉で考えて返し、
またそれを大人が受け止めて、少し広げる。
こうした双方向のやり取りが、ただ聞くだけ、ただ教えるだけではなく、「考えて話す経験」のサイクルとなり、思考と言語の発達を支えるのです。
このサイクルに多く触れるほど、子どもの語彙力や表現力、考える力が伸びやすいことが、国内外の研究によって示されています(※)。
「言葉のキャッチボール」は、ダイアロジック・リーディングの基本。簡単なことがとても大切なのです。
世界で活躍するアスリートが、基本の練習を大切にしていることと似ているかもしれません。
文化や社会と触れ合い始める子どもの発達の仕方は、一つではありません。もちろん、子どもの「考える力」も、あらかじめ完成した形で持っているものでもなければ、一人で完成させるものでもありません。
大人をはじめとする周囲の振る舞いや言葉かけや対話のやり取りの中で、一人ひとり違う好奇心や学びのタネが育ち、自分の意思で、少しずつ自分のものにしていくもの。
近年の発達心理学の研究でも大切にされている捉え方です。

