スマホ首やストレートネック、猫背などによって呼吸が弱まり、さらには肩こり、頭痛、寝付きの悪さといった不調につながることもあるという。
フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんは、自分の呼吸の状態を知り、その上で呼吸筋を意識しながら動かして呼吸することで、“呼吸力”は改善できるという。
著書『すごい頸椎 首・肩・腰を一気によくする』(日経BP)から、現在の呼吸の状態の確認方法と、椅子に座ってできる「呼吸エクササイズ」を一部抜粋・再編集して紹介する。
呼吸の状態をアセスメントしよう
呼吸の「自由」を取り戻すための運動について解説していきます。
人間は本来、自分が必要な呼吸を意識をしなくてもできるようになっています。何らかの原因で呼吸に制限がかかると、呼吸の力が弱くなってしまいます。
エクササイズによって呼吸する力を鍛え、呼吸を自由にできるようにするのが目的です。
エクササイズでは、普段なかなか意識することのない呼吸筋の1つひとつを動かしながら、しっかりと呼吸します。動かす呼吸筋は、最初に首にある小さな筋肉、次に肋間筋と横隔膜、続いて骨盤底筋群と腹筋群です。このように、主な呼吸筋を順番に呼吸と連動させていきます。
呼吸のエクササイズにより、集中力の向上や睡眠の改善といった効果が現れます。
自律神経のうち副交感神経が優位になるので、筋肉の緊張もとれるのです。
また、呼吸のエクササイズにしっかり取り組むと、内臓のあたりが熱くなっていることが実感できると思います。横隔膜がしっかりと腹腔を押し、内臓ポンプが働いて血液やリンパ液の流れを促してくれるからです。呼吸は肺だけでなく、内臓全体で行っているというわけです。
なお、呼吸のエクササイズを行う前に、首の状態を整えることをおすすめします。
筋肉のつながりからわかるように、呼吸と首の状態は強く関連しています。姿勢が悪いままだと、呼吸のエクササイズに取り組もうとしても、呼吸する力をうまく鍛えることができないのです。

