しかし、食べ方も、スーパーなどの店頭でも、栄養学的にも、果物として扱われるため、「果実的野菜」と呼ばれます。ちなみに、いちごやメロンなども果実的野菜の仲間です。

小玉スイカは冷蔵庫に入れやすく、少人数でも食べきれるのが魅力。写真は「ひとりじめ」
小玉スイカは冷蔵庫に入れやすく、少人数でも食べきれるのが魅力。写真は「ひとりじめ」

自然に熟したものはヘタが枯れていて、地面に接していたお尻の部分が黄色やクリーム色になっているものが完熟のサインとのこと。縞模様がくっきりしていると、糖度が高いことが多いそうです。

「軽く叩いてみて音で判断する」という話も聞きますが、実はプロでもなかなか難しいといわれており、スイカを劣化させる原因にもなりかねないので、控えていただけたらと思います。

食べる3~4時間前に冷やそう

丸ごとのスイカなら、直射日光が当たらず風通しがいい場所で2週間ほどは常温保存できますが、収穫後に追熟することはなく、だんだん美味しさは劣化しますので、早めに食べましょう。

保存の適温は10~15℃、食べる際の適温は8~10℃がもっとも美味といわれ、冷やし過ぎると甘みが落ちてくるため、冷蔵庫に入れっぱなしにせず、食べる前に3~4時間ほど冷やすのがオススメです。

黄色スイカは甘み控えめという従来の常識を塗り替えた、高糖度な「金色羅王」
黄色スイカは甘み控えめという従来の常識を塗り替えた、高糖度な「金色羅王」

カットしてから保存する場合は、断面をラップで包んで冷蔵し、できるだけ早く食べきりましょう。

スイカの赤い色は、トマトで有名なリコピンや、にんじんでおなじみのβカロテンによるものです。抗酸化力にすぐれたリコピンの含有量はトマトよりも多く、100g当たりのβカロテン含有量は緑黄色野菜の条件である600μgを超える830μgととても豊富です。

また、むくみ解消の働きが期待されるアミノ酸の一種シトルリン、体内の余分な塩分の排出を促すカリウムも含まれています。

しかも、約90%が水分であるため、100g当たり41kcalと低カロリーで、ダイエット中でも安心して食べられることも嬉しいポイントです。スイカで水分や抗酸化パワーを補って、元気に夏を乗り越えましょう!

堀 基子(ほり・もとこ)
野菜ソムリエ上級プロ。1961年生まれ、東京都出身、沖縄県在住。ベジコラボokinawa代表。

堀基子
堀基子

野菜ソムリエ上級プロ。1961年生まれ、東京都出身、沖縄県在住。ベジコラボokinawa代表。
早稲田大学社会科学部卒業後、東京都内の広告制作会社に入社し、企画・制作を担当。のちにフリーランスとして独立し、食と医療分野を得意とするコピーライター、ライターとして活動。1999年、沖縄ならではの文化や自然に魅せられて家族とともに移住。2008年、野菜ソムリエ(初級)資格取得を皮切りに、食についての専門的な知識を学び、様々な資格を取得。2016年、年に一度、全国約6万人の野菜ソムリエが頂点を競い合う全国大会「野菜ソムリエアワード」にて銀賞を受賞。2019年、野菜ソムリエ上級プロ取得。
【資格】
野菜ソムリエ上級プロ(2019年取得)
J Veganist 特任理事(2020年に国内第2号として取得)
感染症対策マイスター(2021年取得)
冷凍生活アドバイザー(2020年取得)
受験フードマイスター(2017年取得)ほか