“野菜ソムリエ上級プロ”で“果物ソムリエ”の堀基子さんが、旬の野菜と果物のおいしさを引き出す技を紹介する本連載。今回は、上品な甘さが人気の初秋の味覚「梨」。よく見かける幸水と豊水の違いや梨の品種の特徴、品種ごとの旬などを解説します。
文・写真=堀基子
梨には赤梨と青梨がある
梨がおいしい季節を迎えています。「和梨」とも呼ばれる「日本なし」は、「西洋なし」や「中国なし」とは異なる系統で、「日本なし」だけで約58種類もの品種があります。
さて、この「日本なし」には、皮が赤褐色をした赤梨と、緑色を帯びた青梨があるのをご存じですか?
赤梨はジューシーで甘みが強いものが多く、代表的な品種には「幸水」「豊水」「南水」「あきづき」「新高」などがあります。青梨は「二十世紀」のようなすっきりとした甘みと爽やかな酸味で人気ですが、「秋麗」や「かおり」のように甘みの強い品種もあります。
2大品種「幸水」と「豊水」
おなじみの品種といえば「幸水」と「豊水」で、この2品種だけで国内生産量の6割以上を占めています。
「幸水」は7月下旬から9月上旬に収穫され、「豊水」よりもやや淡い色合いで、シャリシャリとした硬めの食感とジューシーな甘みが楽しめます。
「豊水」は8月中旬から9月下旬にかけて収穫され、ザラザラとした赤みのある黄金色の果皮で、柔らかめの食感をしており、強い甘みと心地よい酸味のバランスが人気です。

