川で餌をあさるヒグマに近づき、すぐそばで写真撮影する人々。
野生のクマを見物しようとする観光客で、狭い林道では渋滞が起きることもあります。
観光客の増加とともに、知床ではクマと人との距離が近くなっています。
クマに近づいたり、クマが出没してもその場から離れずに写真を撮影したりする行為は、人身事故につながる危険があります。
また、クマが人に慣れると、人を恐れなくなり、人里に出没するようになるなど、さまざまな弊害が生じるおそれがあります。
こうした「人慣れしたクマ」を増やさないため、関係機関がクマの出没する川沿いの道路で対策に乗り出しました。
ロープ柵を設置したのは、環境省や斜里町などで構成される「知床ヒグマ対策連絡会議」です。
近年、斜里町のイワウベツ川沿いの道路周辺では、観光客がクマに接近したり、クマが出没してもその場を離れず写真を撮影したりするケースが相次いでいます。
知床では2025年8月、羅臼岳で登山者の男性がクマに襲われ死亡する事故も起きていて、連絡会議では、こうした状況が続けば人身事故につながる危険性が高まると判断しました。
今回、事故の再発防止策の一環として9月17日、イワウベツ川沿いの道路にある駐停車スペースにロープ柵を設置しました。
あわせて、クマへの接近を控えるよう呼びかける看板も設置しました。
連絡会議は今後もパトロールを行うとともに、観光客にクマとの適切な距離を保つよう呼びかけ、人身事故の防止に取り組むとしています。
