鹿児島県西之表市で、自衛隊宿舎の建設予定地から大量のゴミが見つかった問題が新たな局面を迎えた。市がゴミの処理費などとして約2100万円を支出する方針を示す中、住民5人が「支出に合理的な理由がない」として、7月22日に監査請求を行った。
かつてゴミ処理場だった市有地、防衛省に売却後に問題が発覚
問題の土地は、西之表市下西地区にある。馬毛島の整備に絡んで10階建ての自衛隊宿舎の建設が予定されているこの場所は、1960年代にゴミ処理場として使われていた市有地だ。

2022年に防衛省へ2260万円で売却されたが、地中から大量のゴミが見つかり、2024年11月から工事が中断している。

市が支出を計画した約2100万円、住民が「違法」と主張
工事再開に向けて市は、ボーリング調査の費用とゴミの処理費を合わせた約2100万円を支出する方針を打ち出した。これに対し、住民5人は7月22日午前、処理費の支出差し止めなどを求める監査請求書を市の監査委員事務局に提出した。

請求書では、事業者がゴミを処理できない事情が説明されていないとして、「必要性や合理性が全くない支出で違法だ」と主張している。
請求者の1人、西之表市議会の和田香穂里議員は「すでに売った土地である他人の土地に対して、市が金を出すというところに全く合理的、正当な理由が明らかになっていない」と語った。
監査委員事務局は24日以降に受理を判断
監査委員事務局では、7月24日以降に請求書を受理するかどうか判断するとしている。受理された場合、市の支出の是非について正式な審査が行われることになる。
今後の監査の行方が注目される。

