2027年4月から、エアコンに関わる新たな省エネ基準がスタートする。高性能化の一方で値上がりを懸念する声も。いつ買い替えるのがお得なのだろうか。
エアコン2027年問題、今が買い時か
本格的な夏を前に、家電量販店にはエアコンの買い替えを検討する客が訪れている。
2027年4月から、エアコンに関わる新たな省エネ基準が始まる予定だ。
高性能化による本体価格の値上がりが懸念されるなか、自治体の補助金を活用する動きも広がっている。
物価高が続く中、「いつ買うか」を巡る消費者の迷いは深まるばかりだ。
販売終了への不安で来客増加
2027年4月以降、現在販売されている一部のエアコンは新基準を満たさず、生産や販売が終了するおそれがある。
高性能化によって価格が上がる可能性もあり、「エアコンの2027年問題」とも言われている。
エディオン アミュプラザ長崎店の菅裕磨さんは、「2027年問題でどのタイプが生産終了になるのかなど、前年と比べてもエアコンを見に来るお客さんは多い印象だ」と話す。
14年使えば約4万円の節約に
新しい基準では省エネ性能が向上するため、6畳用エアコンでは年間で約2760円の光熱費を削減できる。
平均使用年数を14年とすると、約4万円の削減となり、購入価格が高くても長い目で見れば光熱費の削減が期待できる。
しかし、エアコン本体価格には大きな開きがある。
一般的に、6畳用エアコンだと新基準を満たさないもので10万円前後、新基準だと25万円前後とされている。
メーカーや性能、時期によって値段は異なる。(金額は2026年5月13日現在)
菅さんは部屋の広さによって勧める商品を変えているという。
「6畳タイプだと2027年販売できなくなるようなお買い得な商品を勧め、18畳など広い部屋であれば省エネタイプを勧めている」と語る。
最大3万円の補助金の活用を
最新の省エネ基準を満たす家電製品を購入した人に、補助金を出す自治体も出てきている。
長崎市の場合、市内の店で購入するなどの条件はあるものの、エアコンの場合は最大3万円の補助金を受けることができる。
長崎市ゼロカーボンシティ推進室の井上由希子主事は、「1月末から始めているが、現時点で4割弱の申請をいただいている」と述べた。
「先日も市民から2027年問題でエアコンを購入しようかなという相談があっている。
今回の補助金を利用してもらったほうがよりグッとお得でいい」と利用を呼びかけている。
夏の暑さにらみ悩みは続く
長崎市以外にも、佐世保市や西海市などで省エネ家電製品の購入に対する補助を行っている。
各自治体のHPで確認することができる。
物価高の中で迫るエアコンの2027年問題。
来たる夏の暑さもにらみながら、「いつ買うか」を巡る消費者の悩みはしばらく続きそうだ。
(テレビ長崎)
