高知県の仁淀川で溺れた11歳の男の子を引き揚げ、救助した中学生らに警察から感謝状が贈られた。感謝状を受け取ったのは、高知市立朝倉中学校2年の横畠颯吾さんとシステムエンジニアの北任さんら6人。
少年たちの勇気ある決断
7月16日午後2時ごろ、同級生と仁淀川で泳いでいた横畠さんは、近くにいた小学生から「友達がいない」と相談を受けた。

異変に気付いた横畠さんらが川の中を探したところ、水深2メートルほどの川底で横たわっている男の子を発見。横畠さんは友人3人と協力し、男の子を水面まで引き揚げた。
横畠さんは「(男の子が)息もしていなくて顔も紫だった。早く助けないかんと思って助けた」と当時を振り返る。

中学生たちのとっさの判断と行動力が、救命への第一歩となった。
大人の迅速な救命措置
男の子を引き揚げた後、横畠さんは河川敷にいた大人に助けを求めた。システムエンジニアの北さんらは、持参していたSUPボードに男の子を乗せて河原へと移動させた。

北さんらはすぐさま心臓マッサージや人工呼吸を実施した。「息をしてくれと。とにかく脈もなかったんでとにかく息をしてくれという気持ちでひたすらやっていた」という北さんの言葉からは、当時の緊迫した状況が伝わってくる。
その約3分後に男の子は呼吸をし、3日後には意識が回復。無事に一命をとりとめた。
水辺の安全を守るために
奇跡的な救出劇の裏で、水難事故の恐ろしさも浮き彫りになった。救助にあたった北さんは「(川に行くときは)ライフジャケットは絶対持っちょってほしいと思う。浮く物を必ず持って行ってほしい」と強く呼びかける。

土佐警察署も、水難事故に遭遇した際の注意点を喚起している。溺れている人を救助する際、自身に危険が及ぶ場合は無理に助けに行かず、まずは110番や119番へ通報をと呼びかけている。
