鄙びた温泉街、迷路のような路地、静かにたたずむ木造駅舎…。
一度も来たことはないのに、なぜか懐かしく心惹かれる。
そんな、郷愁溢れる風景を求めて旅する「一人旅研究会」こと栗原悠人さん。
栗原さんが全国各地でカメラに収めた心揺さぶるシーンをお届けする。
写真・文=栗原悠人
これまでの記事▶湯けむり立つ温泉街 山村の秘境 「水没」の世界 連載一覧
茅葺き屋根の家々が並ぶ、「日本の農山村の原風景」とも言える新潟・柏崎市の「荻ノ島環状集落」。
集落の中央に水田があり、その周りに家が建つため、環状集落と呼ばれる。
この日はとてもよく晴れた暑い日だった。夏らしい白い雲がぷかぷかと浮かび、すくすくと育つ稲の緑色に癒される。
額に汗を滲ませて、日本の夏を凝縮したような光景を前に「夏だ…」としみじみしてしまう。日本の夏、良いですねぇ。
このレベルに夏を感じる日本の町に今年も出会いたいものです…!
■環状集落さんぽ
■歩いて一周できる小さな集落
ゆっくり目に歩いて20分ほどで一周することができる。ちょうど良い散歩にもなる。
セミの鳴き声を聞きながら、夏だなぁ、と呟きながら歩いていた。暑いけど、夏しか出会えない景色が好きだ。
昭和の初め頃には100戸を超える家屋が建っていた。現在は20世帯ほどが暮らしているという。
集落の案内図。中には宿泊施設もある。付近に鉄道駅はない。駐車場があるので、車での訪問がおすすめ。

