鄙びた温泉街、迷路のような路地、静かにたたずむ木造駅舎…。

一度も来たことはないのに、なぜか懐かしく心惹かれる。

そんな、郷愁溢れる風景を求めて旅する「一人旅研究会」こと栗原悠人さん。

栗原さんが全国各地でカメラに収めた心揺さぶるシーンをお届けする。

写真・文=栗原悠人

郷愁探訪として全国を旅している最中で、不思議に思える光景に出会うことがある。

通常、構造物や植物は陸上にあるが、何かしらの目的や経緯があって水上に存在しているものもある。

例えば、電柱、水没林、退廃的空間などなど…。

明らかに通常とは異なった、神秘性をも秘めた存在感に引き寄せられてしまう。

そのような空間を、是非とも紹介したい。

打ち捨てられた乗り物

■長崎県長崎市

長崎県長崎市(2023年11月撮影)
長崎県長崎市(2023年11月撮影)
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廃船。通常、船は水上にあるものだが、全体が錆びてもなお、そのまま放置されているのは新鮮だ。

■北海道洞爺湖町

北海道洞爺湖町(2022年5月撮影)
北海道洞爺湖町(2022年5月撮影)

沼に沈む車。ここは元々国道だったのだが、付近の火山の噴火後に水が湧き出たという。

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