鄙びた温泉街、迷路のような路地、静かにたたずむ木造駅舎…。
一度も来たことはないのに、なぜか懐かしく心惹かれる。
そんな、郷愁溢れる風景を求めて旅する「一人旅研究会」こと栗原悠人さん。
栗原さんが全国各地でカメラに収めた心揺さぶるシーンをお届けする。
写真・文=栗原悠人
産業の衰退や人口減少などで、人口が0になった町。
人口数十人ほどの集落から、1万人以上の人口を数えた北海道の大炭鉱街等、往時の姿は様々である。
建物や散乱した家具などの、人々の生活の痕跡を見て、「かつては多くの人々の声が響いていたのだろう」と、心がぎゅっとなる。
そう遠くない昔、ここには確かに人々の営みがあったのだ。
ここに住んでいた人が、どのような想いで町を離れたのかを想像し、旅愁を覚える。
事情で住めなくなった廃集落
■北海道・洞爺湖町泉
有珠山の噴火により住めなくなった地域。交差点跡地には水没したままの車両が残されていた。
■福井・永谷集落
発電所の建設に伴い、地元住民は立ち退きを余儀なくされたが、後に計画が白紙になってしまった。

