鄙びた温泉街、迷路のような路地、静かにたたずむ木造駅舎…。

一度も来たことはないのに、なぜか懐かしく心惹かれる。

そんな、郷愁溢れる風景を求めて旅する「一人旅研究会」こと栗原悠人さん。

栗原さんが全国各地でカメラに収めた心揺さぶるシーンをお届けする。

写真・文=栗原悠人

豪雪地帯、青森・黒石市の山奥に位置する秘湯の一軒宿を訪れた。

電気や電波が通っておらず、夜はランプの淡い光が周囲を優しく照らし、旅情を誘う。

特に気に入っているのは総木造の「健六の湯」。

大きな窓からは、新緑・紅葉・雪景色など、季節によって異なる景色が楽しめる。

色々な色の健六の湯が見たくてこれまでに3回訪れている。

冬に訪れた際は、好きすぎて一泊のうちに4時間ほど入っていた。

ここで一人静かに温泉に入ったことは、きっと忘れないだろう。 

雪に埋もれた外観とランプの点る玄関

■外観

2025年2月撮影
2025年2月撮影
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真冬は専用のバスに乗って宿へ向かう。宿へ続く一本道は、バスの車高ほどまで、雪が積もっていた。

■玄関

2025年2月撮影
2025年2月撮影

玄関。灯油ランプがぶら下がる姿に、「着いたぞ!」とテンション上がること間違いなし。