奥能登で親しまれているサクラ醤油を製造する輪島市の醤油蔵、谷川醸造は地震以降、初めてとなる地元での醤油作りをスタートした。
地震で蔵が全壊の老舗醤油蔵
輪島市釜屋谷町にある谷川醸造は創業122年。奥能登で長く親しまれているサクラ醤油の醸造元だ。能登半島地震で蔵が全壊し、醤油を作るための木桶も損傷し、すべて使えなくなった。
谷川醸造4代目の谷川貴昭さんは、地震から約3カ月後、仲間の醸造会社にレシピを委託し、サクラ醤油の製造を再開させた。そして、木桶を使った本醸造の醤油については、このほど仮の蔵が完成。能登半島地震以来、初めてとなる地元での醤油の仕込み作業を再開した。

谷川さんはこう語る。「ようやく出来たなというか、自分のペースでやれればいいのかなと思っているので、2年半という時間については結果でしかないかなと」
学生ボランティアが仮の蔵を再建
仮の蔵は富山大学などで建築を学ぶ学生ボランティアが再建した。醤油の原料「もろみ」を作るための木桶は、徳島県の桶職人が被害を受けた桶の一部を使い、元の大きさの3分の1ほどの桶を作った。

谷川さんは支援への感謝を述べながらも、気を引き締める。「クラファンや買い物で足運んでくれた方とかいろんな方に支えられて来たかなと思いますし、本格的に再開してきちんと会社を回していけるようになるまでは気を緩めずという感じですかね」
約1年後の完成を目指す
この日行われたのは、もろみを作るための麹と食塩水を桶に入れる作業。地震前と比べるとわずかな量だが、発酵・熟成を経て約1年後に完成する見込みだ。
谷川さんは「まずは醤油として美味しくなれば、もうそれでひとまずはOKです」と話す。秋には再建中の蔵が完成する予定で、本格的な製造再開を目指すということだ。
(石川テレビ)

