「150万円使ったらディズニーに行けるよ」。そんな言葉を信じ、少女たちは推しのメンズ地下アイドルに数百万円を費やし、その資金を稼ぐため路上売春にまで手を染めていた。少女たちはどこで彼らと出会うのか。取材をすると、新宿駅前で行われる大規模なビラ配りにたどり着いた。勧誘の最前線を追うと、「メン地下」の意外な本音や、背景にある規制の空白が見えてきた。
路上売春に手を染める10代も…
メンズ地下アイドル、通称「メン地下」とは、大手芸能事務所に所属せず、小さなライブ会場などで活動する男性アイドルのこと。その特徴は、極めて高額なグッズ販売。ペンライトは1本10万円、直筆の絵馬は、3万円もする。

フジテレビ「スポットライト」が過去に取材した15歳少女は、「メン地下」への推し活のため、自分の身体を売ってまで、金を稼いでいた。
この少女は、「メン地下」に合わせて300万円もの大金を支払い、その金を稼ぐため、歌舞伎町の路上で身体を売っていたという。

15歳少女:
「150万円使ったら、(メン地下と一緒に)ディズニーに行けるよ」という特典がある。
新宿駅前に集うメン地下たち
少女たちに大金を使わせる「メン地下」。彼らは、どのようにターゲットを見つけるのか。
取材班は、ある場所で「メン地下」が少女たちに声をかけているという情報をキャッチした。
そこは、JR新宿駅の東口。

そこには、数人の若者が駅のほうを見て立っていた。手に持っているビラをよく見ると、ステージ衣装を着た5人の男性が写っている。書かれていた名前をネットで調べると、彼らは「メン地下」であることが分かった。

メン地下たちは、中高生など、若い女性を見つけては、声をかける。ビラを見せて、スマートフォンでQRコードを読み取らせ、自分たちのライブに来るよう勧誘していた。

中には、制服姿の少女を長時間誘う様子も見られた。
こうしたビラ配りは、以前は渋谷駅周辺で行われていたが、渋谷区が規制を強化したことから、新宿駅前に流れてきたという。
夜、再び東口に行ってみると、さらに多くのメン地下の姿が。画面にうつっただけでも、10人のメン地下が確認できた。

記者:
時刻は夜9時半ごろです。私が現在確認できるだけでも、20人近くのメン地下と思われる男性たちがいます。
両手でビラを差し出して、自らを“アイドル”と呼んで売り込む。
「アイドル興味ないですか?」
「お姉さんは?アイドル興味ない?」
メン地下がビラを渡そうとした女性は、振り向きもせず、歩いて行くが、すぐに別のメン地下がビラを差し出していた。
女性の横にピタリと張り付いて話しかけ続けたり、女性の行く先に立ち塞がるようにして、声をかけたりするメン地下の姿も。

勧誘された女性からは「用事があるからグイグイ来るのはやめほしい」「めちゃ触られたからちょっと怖かった」などの声が聞かれた。

