いつでもカリカリが食べられる環境にすると、自然と1日10回以上食べるようになるでしょう。1日2~3回食事を準備する人でも、一度にたくさん食べず、少し食べてはどっか行き、また少し時間が経つと少し食べてどこか行くことがあるかもしれません。
このような行動を「頻回小食」なんて呼んだりします。人は1日3食なので驚きますが、猫にとって1日10回の食事は正常なんです。だから、一度に全部食べないなんて食欲がないのかな?なんて心配されることもありますが、どうぞご安心くださいね。
でも、なぜ1日10回も食べるのでしょう?それを解き明かすためのヒントは、やはり「ネズミ」なのでした。
実は、一般的な体重の猫さんが1日に必要なカロリーをネズミだけを食べて満たそうとした場合、ちょうど10頭必要なんです。そう、カリカリをいつでも食べられるようにしたときの食事回数と、1日に必要なネズミの頭数はどちらも「10」なんです。これは偶然でしょうか?私はそうは思いません。
野生猫さんの生存戦略
そもそも、ネズミは哺乳類の中で最も繁殖した動物で、世界中のいたるところに生息しています。つまり、どこにでもいるネズミを捕まえられるよう進化すれば、どこに行っても豊富な食事を得られるということです。ネズミを主食に選んだのは、猫さんにとって有利な生存戦略だったわけです。
どこにでもいますから、1日10匹食べることも容易だったのでしょう。ネズミはたくさんいるから、犬のように捕らえた獲物を土に埋めて保存する必要もありませんでした。食い溜めする必要もないため、犬のように胃袋が拡張してたくさん詰め込む必要もありませんでした。いつでも獲れたて新鮮なネズミのお肉を食べることができていたのです。
そうして、猫は新鮮な食事こそおいしく感じる「新鮮肉食動物」という習性を身に着けました。そう、この習性こそ、前述のクイズ「食べなくなったフードでも、新しい袋を開ければ食べる」の答えなんです。
つまり、猫は新鮮な食事ほどおいしく感じるため、開けたて新鮮なカリカリを好むのです。逆に、封を開けて時間の経ったカリカリは湿気ってカリカリ食感が失われ、油脂は酸化し、風味は飛び、おいしくなくなるため、食欲が低下するのです。人も湿気ったポテチがおいしくないのとおんなじですね。

