猫の1日を観察していると、最も時間を割いているのが寝ること。その次は「毛づくろい」だ。

ざっくりいうと、1日の6割くらいは寝ていて、残りの起きている時間の3~5割は毛づくろいに費やしている。なぜそこまで丹念に全身をなめ続けるのか。

動物の生態に詳しい富田園子さんに、猫が毎日欠かさず毛づくろいを頑張る理由について教えてもらった。

なぜいつも毛づくろい?

理由は大きく分けて3つあります。

1つは汚れを取り払い、臭いを抑えるためです。

野生では猫は待ち伏せ型の狩りをします。じっと身を潜めて、獲物が至近距離まで来たときにガッ!と仕留めます。獲物に自分の存在を気付かれたら終わり。ですから体臭がしないように、丹念に毛づくろいを行います。

体臭がしないように(画像はイメージ)
体臭がしないように(画像はイメージ)
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猫を飼っている人ならおわかりでしょうが、健康な短毛猫はシャンプーする必要がありません。毛づくろいだけで清潔をキープできます。

顔を近付けて嗅いでみても嫌な臭いはしません。むしろお日様のような良い匂いがするという人もいます。このことからも、猫は毛づくろいだけで自分のにおいを消すことができるとわかります。

たまに舌を出しっ放しにしている猫がいますが、それは毛づくろいを頑張り過ぎて疲れてしまったのかもしれません。

舌を出しっ放しにしていたら「毛づくろい疲れ」かも(画像はイメージ)
舌を出しっ放しにしていたら「毛づくろい疲れ」かも(画像はイメージ)

長毛猫はさすがに定期的にシャンプーしないとお尻まわりなどの汚れが取れませんが、長毛は飼育下で生まれた品種。野生の猫は短毛しかいません。もし突然変異で長毛猫が野生で生まれたとしても、うまく狩りができず生き残れないでしょう。