中東情勢の悪化に伴う石油製品の価格高騰が始まって約3カ月。鹿児島市の包装資材店では、欠品と想定を超える値上げが同時に押し寄せ、店主は「希望的な状況にはない」と厳しい現状を語る。
3月取材時はまだ「影響なし」 転機は4月以降
鹿児島市で包装資材の小売りと卸売りを営む「パッケージプラザゴトウ」。数万種類を超える商品を扱うこの店では、7割以上が石油由来の製品だという。

2026年3月に同店を取材した際は、中東情勢の影響はまだ顕在化しておらず、欠品も見られなかった。しかし後藤悟専務によれば、4月以降から影響が急速に表れ始めた。
「透明の袋類を置いている棚があるが、品切れしているものもある。一時期はすべてのサイズがなくなった状況があった」

主力商品の一つである食品包装用の袋は、石油由来の「ナフサ」を原料としており、5月から欠品が発生。6月に入り徐々に解消し始めたものの、今度は別の問題が店を直撃した。
1000円が1397円に 「ノーマーク」だった粘着テープも
欠品が落ち着くかと思えば、次に待ち受けていたのは過去にないほどの値上げだった。
「1397円、このくらいの価格のものがひと月前は1000円するかしないか。約3割(値上げ)」と後藤専務は話す。

石油由来の製品は軒並み3割前後の値上げとなり、その影響が及ぶ範囲は予想を超えていた。後藤専務が特に驚いたのは、粘着テープへの波及だ。
「粘着テープも軒並み欠品する状態。我々もノーマークだったので、在庫も抱えていない」

生活に身近な商品にまで影響が広がる中、店を訪れた客からも不安の声が上がっている。食品包装用の袋を購入しに来た客は「食品の真空保存に使うので、ないと困るの。何もかも値上がりしているので、どうにかならないか」と話した。

「希望的な状況にはない」 先行きへの懸念
中東情勢が落ち着いたとしても、この現状がすぐに改善するとは限らない。後藤専務は先行きに対し、慎重な見方を崩さない。
「安定して『価格を下げられますよ』と言いたいところだが、現状、希望的な状況にはないのかな」

欠品、そして3割超の値上げ。パッケージプラザゴトウの現場は、中東発の経済的な余波が鹿児島の店舗の棚にまで届いていることを静かに示している。
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