去年7月、永平寺町の大本山永平寺で、県外から研修に来ていた女子高校生の身体を触ったとして修行僧だった20代の男が逮捕された事件で、男の父親が自首させると申し出たにもかかわらず、寺が引き留めていたことが明らかになった。さらに、複数人から被害届が出されている事も分かった。

複数人から同様の被害届

茨城県那珂市に住む大本山永平寺の元修行僧の男(26)は去年7月8日、高校の宿泊学習で県外から座禅体験に来ていた女子高校生の体を服の上から触った疑いが持たれている。
   
今年2月になり、女子生徒が地元の警察署に被害届けを提出したことを受け、福井署が捜査を進めた結果、男の犯行が明らかになった。男は「触ったことに間違いない」と容疑を認めている。
 
さらに、複数人からも同様の被害届が提出されている。

大本山永平寺
大本山永平寺
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「被害者保護を優先」と説明も犯人隠避罪の可能性

寺によると、この女子生徒が被害を受けた直後に学校側から報告があり防犯カメラの映像などから調査を進めたところ、当時修行僧だった男が犯行日時に女子生徒が滞在する部屋に出入りするところを確認。被害を訴えている生徒は14人に上り、中には複数回触られた生徒もいたという。

寺は男を謹慎処分にした上で県外のホテルで事実関係を聞き取りしていたところ、父親から息子を自首させたいと電話で申し出があった。

しかし寺は、男の父親に対し自首しないよう説得したという。寺の言い分は「警察の捜査で被害者の心の負担が増えることを懸念した」というもの。8月になり、寺はこの男を永平寺として最も重い除籍処分にした。

「被害者保護を優先さるため」とする寺の引き留め行為だが、刑法第103条では自首を引き留めることは犯人隠避罪にあたる可能性がある。

自首しようとした元修行僧を引き留めた永平寺
自首しようとした元修行僧を引き留めた永平寺

寺が自主を引き留めた行為「情けない…」

寺の引き留め行為について地元の人や観光客は―
    
「(近くだから)すごくコメントしにくい。体裁を考えて(自首の引き留めを)したんだろうけど、それはダメですよね」(地元住民)
   
「ちょっとびっくりしました。皆さん頑張って修行されているので。悪かったことはちゃんとしてほしい」(観光客)
  
「情けない。止めること自体おかしい。絶対あり得ない話。神聖なところなのでしっかりしてほしい」(観光客)

多くの観光客が訪れる
多くの観光客が訪れる

今回の引き留め行為に対し寺は「犯罪隠蔽にあたるという認識はなく被害者を思って学校側と話し合って決めたこと」としたうえで「寺から事件として届け、被害者に十二分の配慮をお願いするという方法もあった。じくじたる思い」とコメントしている。

福井テレビ
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