2025年5月、長野電鉄の車両に小屋が衝突し、乗客3人が死傷した事故。事故原因の調査を進めてきた運輸安全委員会が2026年4月23日、経過報告を公表したことを受け、亡くなった男性(当時56)の遺族が27日、「今回の事故や被害の発生の原因が一刻も早く明らかにされることを切に願っています」などとコメントを発表した。

「ガラスがバーンと…」乗客3人死傷

2025年5月21日、長野県須坂市で走行中の長野電鉄の車両に、風で飛ばされたとみられる小屋が衝突した事故では、乗客の男性1人が死亡、2人がけがをした。

割れた列車の窓ガラス
割れた列車の窓ガラス
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亡くなった男性の隣に座っていて、自身もけがをした男性は、事故の翌日、NBSの取材に「ガラスがバーンと、一面に散っていた。(隣の人が)仰向けになって倒れてて、血がばーっと流れていた、シートに。乗務員の『医療関係の方いらっしゃいますか』というようなアナウンスがあって、それで、看護師と医師の方が1人いらっしゃって。(心臓マッサージを?)そう。(倒れてる時の意識は?)全くなかったと思います」と事故直後の緊迫した状況を語っていた。

「さらなる事実確認、分析が必要」

事故原因の調査を進めてきた運輸安全委員会は2026年4月23日、車体の傷や事故当時の天気の急変など、確認した事実を経過報告で公表。その上で、「原因究明と再発防止策の検討には、さらなる事実確認や分析が必要」とした。

「大切な息子・弟が突然失われた」

経過報告の公表を受け、27日、亡くなった男性(当時56)の遺族がコメントを発表した。

【コメント全文】
 令和7年5月21日に発生した鉄道事故について、運輸安全委員会から事故調査にかかる経過報告が公表されました。
 引き続き調査が行われるとのことですので、遺族としては、今回の事故や被害の発生の原因が一刻も早く明らかにされることを切に願っています。

運輸安全委員会の調査(2025年5月22日)
運輸安全委員会の調査(2025年5月22日)

 令和7年5月21日に息子・弟の命が突然失われてから、あっという間に1年が過ぎようとしています。
 しかし、大切な存在である息子・弟が失われた喪失感は大きく、悲しみの深さが変わることはありません。

 どうかこのような心情をご理解いただき、今後も、私ども家族、親族に対する取材等についてはご遠慮いただきたいと思います。

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長野放送
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