特に管理職として働く人は、「人が足りないから」「任せるのが不安だから」といった理由で、雑務を抱え込んでしまいがちです。

その人が本来生み出せる価値はもっと高いはずなのに、非常にもったいない状況です。「自分じゃなくてもできる仕事」は、メンバーを信頼して任せましょう。そして、自分は別の価値を生み出す仕事に時間を費やせる人になるのだと、決めてしまうのです。

現在、私は会社を経営していますが、顧客対応、カレンダー管理、ウェブサイトの保守などは私でなくてもできる仕事なので、ほかの人にお願いしています。

もし、自分以外の人でもできるはずの仕事がうまく回らないのなら、それは仕事のやり方がきちんと決まっていないか、チームに共有されていないからです。

まずは誰でも簡単にできるように「仕組み化」しましょう。そうすれば、あなたはもっとほかの価値を生み出す仕事に集中できます。

そして、その新しい大切な仕事にも慣れたら、また仕組みを整えて誰かに渡し、より難しい次の仕事に挑戦します。この繰り返しこそが、本来のキャリアアップなのです。

『なぜ、あなたは時間に追われているのか「時間がない」から解放される15の仕組みと思考法』(日経BP)

吉川ゆり
Mental Breakthrough Coaching(TM)スクール代表。社会を変える土台としての「人の変化の構造」を体系化し、経営者・リーダー・医療者・教育者・芸術家など変化を起こす人材を育てている

吉川ゆり
吉川ゆり

Mental Breakthrough Coaching™スクール代表。社会を変える土台としての「人の変化の構造」を体系化し、経営者・リーダー・医療者・教育者・芸術家など変化を起こす人材を育てている。サンフランシスコ在住、大阪大学人間科学部卒業後、米国に留学し国際行政学修士号取得。ハーバード大学エクステンション・スクールで認知神経科学を履修。米国金融業界にてメガバンクのヴァイスプレジデント、フィンテック企業のシニアディレクターを歴任後、コーチとして独立。現在は国内外の管理職・経営者・専門家に向けて、変容型リーダーシップと人間成長の技術を提供している。