長引く中東緊迫。
その影響は、店頭に色鮮やかな切り花が並ぶ生花店にも及んでいました。

年度末の今は、まさに卒業式シーズンの真っただ中。

Green&FlowerStudio Li-an・沖中洋介さん:
(Q.何の作業?)卒業式の式典花。壇上の横に飾るお花を作っているところ。

人生の門出を彩る式典に欠かせない「バラの花」。
18日の値段は1本600円ほどですが、今、急激に値上がりしているといいます。

Green&FlowerStudio Li-an・沖中洋介さん:
普段はこんなに高くないんですけど、450円とかそのくらい。だいたい2割くらいあがっている。ボン!ってあがった感じ、月曜日に。

その原因は、海外からの輸入ルートにありました。

Green&FlowerStudio Li-an・沖中洋介さん:
ドバイ(空港)が止まった、1回。ドバイを中継地点に花が入ってくる。そこを中継しないで違うルートを通ると、輸送費が高くなったり。

海外で生産された花の多くは、世界屈指のハブ空港であるドバイ国際空港などを経由し空輸されます。

空港が攻撃を受けたことでバラの供給量が減り、仕入れ値が高騰していたのです。

花の卸売り「大田花き」が3月上旬に扱ったバラの平均単価は1本131円で、2025年の同じ時期に比べて17%高くなっていました。

さらに、5月に迫る母の日にも影響が及ぶ恐れが。

Green&FlowerStudio Li-an・沖中洋介さん:
母の日のカーネーションが最近輸入のものが質もよくたくさん入る。長引いたらやばいなと。

今の状況が続けば、母の日のカーネーションの値上げも避けられないといいます。

Green&FlowerStudio Li-an・沖中洋介さん:
母の日は特にカーネーションに代わるものがないから。1本800円とか1000円になったら、お客さん買ってくれるのかなって。

そして、新年度に向けての不安の声はこんなところでも。
出来上がったばかりの制服を18日に取りに来たのは新中学1年生の家族たち。

新中学1年生の親:
今回は必ず買わなくてはいけないもので8万円ちょいくらい。

制服の生地の多くは、丈夫で軽いポリエステルが使われています。
これは石油由来の合成繊維のため、今後、原油高騰の直撃を受ける恐れがあるのです。

ユニフォームスタジオ 代表取締役・齊藤匡識さん:
原料はナフサといって石油から作られているので、非常に影響は大きい。半年あったら十分に影響はあると思います。

発注済みの制服には影響は出ていませんが、2027年の新入生の制服が10%ほど値上がる可能性があるといいます。

新中学1年生の親からは「制服は思ったより高かったので、下にも娘がいるのでお下がりも使えないし困ります」との声が聞かれました。

原油の安定供給への懸念が高まる中、福島・いわき市の温浴施設では湯を沸かすための重油の供給が滞り、今週から露天風呂の使用休止を決めました。

いわき健康センター・宮野由美子代表:
露天風呂は熱放出が非常に大きいので、こちらの方はお休みに。とにかく重油を節約して、できる限り少量で済むように。

さらに、一部のジェットバスを水風呂にするなど対策を講じ、重油の在庫でやりくりする状況に。

しかし、この状況が続けば4月上旬には休館せざるを得ないといいます。