ものづくりと空間デザインの異業種コラボによって、オートバイの部品などが家具に生まれ変わるアップサイクルに迫りました。

2024年、神奈川・横浜市にオープンしたヤマハ発動機の共創スペース「YAMAHA MOTOR Regenerative Lab」、通称「リジェラボ」は、ワークショップやセミナーなどに使われています。

ヤマハ発動機 技術・デザイン統合戦略部 東山大地さん:
みんなが持ち寄ってくれる視点・観点、それらを合わせていくことによって、新しい価値、社会に対してポジティブな価値を生み出していく。そのための共創施設になっている。

この施設を一緒に作ったのは循環型の空間づくりを掲げる「船場」です。

船場のデザイナー・田口裕都さんに施設を案内してもらうと、中にはまさに「リジェラボ」の名前のとおり再生されたものばかりが並んでいました。

ヤマハ発動機が撤退を決めているプール事業。
「リジェラボ」には、そこで廃棄される予定だったプールの底で作られたじゅう器がありました。

船場・田口裕都さん:
競技用の25メートルプールの底板になっている。どうやって活用していこうかなと思ったが、実際にものをみると真っすぐで意外と使いやすいものだった。

他にも、ヤマハ発動機のマウンテンバイクコースにあった木の枝や実が埋め込めれたテーブル、工場からは、船を運搬するための台車だったベンチや船のハンドルから作られたテーブル、梱包(こんぽう)材からつくられたクッションなどが並んでいました。

船場・田口裕都さん:
船場としては宝のようなモノがたくさんあったので、たくさん使わせてもらった。

こうした“アップサイクルファニチャー”は対話のきっかけをつくり、コミュニケーションを容易にしたといいます。

ヤマハ発動機 技術・デザイン統合戦略部 東山大地さん:
「バイクだけだと思っていたけど、こんなこともしていたんですね」「プールの裏側ってこんな風になっていた」というのがきっかけで話が弾んで、そこから共創が生まれてくる。そういう流れができているのかなと思う。

17日に発表された、バイクの部品や技術を使った家具は、普段目にすることのない職人の技術に新たな価値を与える技術のアップサイクルです。

船場・田口裕都さん:
そういった職人技を知らなかった人にも訴求することができるし、アップサイクルって広い考え方で捉えればもっと色んな可能性があるんじゃないか。

ヤマハ発動機は常に社会課題に取り組んでいくため、「リジェラボは永遠に未完」だと話しています。