「食べる抗がん剤」などと、サプリメントを誇大に宣伝した疑いで、大阪府の健康食品販売会社の代表などが逮捕された事件で、宮城県内でもサプリメントの販売会が開かれていたことが分かりました。
実際に購入した女性に話を聞くと、巧妙な手口で高齢者の心理につけこむ悪質な「催眠商法」の実態が明らかになりました。
大崎市に住む70代の女性です。
サプリを購入 大崎市在住の女性(70代)
「これこれこれ」
パッケージにブドウの実とブドウ畑が描かれた、「ブドウ種子iGS」というサプリメント。販売したのは大阪にある健康食品販売会社、「メリーマート」です。
サプリを購入 大崎市在住の女性(70代)
「高級に見えた。大学の先生たちが研究したと言うので、これは間違いないだろうと」
女性は去年、知人の紹介で大崎市内で開かれた「メリーマート」の販売会に参加しました。
その場にいたスタッフから「足腰の痛みや、不眠の解消などに効果がある」と、繰り返し説明を受けたと言います。
サプリを購入 大崎市在住の女性(70代)
「これ飲むと身体温かくなって眠れることができるなら、一箱だけでも試してみようかなと」
女性は悩んだ末、6万4800円を払い3箱、購入しました。
しかし―。
サプリを購入 大崎市在住の女性(70代)
「ひとつは飲んで、全然効かなくて。言おうと思ったんです、効かないって。だけど機械壊れて、返品できない。どうのこうのって」
2月10日、大阪府警は「メリーマート」の社長・五条俊明容疑者など3人を特定商取引法違反などの疑いで逮捕しました。
大崎市の女性が購入したものと同じサプリメントを、「食べる抗がん剤」などと誇大に宣伝し、70代の女性3人に購入するよう勧めた疑いがもたれています。
高額なサプリを購入してしまった理由について、女性は販売会に通う中で「買わないといけない」。そんな圧力を感じたと話します。
サプリを購入 大崎市在住の女性(70代)
「『本当に私に合うか分からないから、一箱飲んでみます』と。そうしたら『何言ってんの、今説明したの分からなかった』って。『いや分かっていますだけど買えない』と言った。『一つ4万円近くするんだよと、それ6カ月分買えばこのくらいになるんだよ』と言われた。
私も絶対にだまされていると思っていた一人なんですよ。これだってうそだと思っていた。無い金はたいて買った私がばかだった。全額返してほしいと思う」
県警によりますと県内で、これまでに同様の商品に関する相談や被害は把握していないとしています。
女性は今後、警察に被害届を出すことを検討しているということです。