裏金問題に揺れる岸田政権の新たな火種となった、盛山正仁文部科学大臣(70)。

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7日の国会で旧統一教会の友好団体から推薦状をもらい、選挙支援を受けていたとされる疑惑について追及を受けました。

記憶にないが一転…“うすうす”思い出してきた

6日に質問された際は、「正直よく覚えていなかった」「はっきりした記憶はない」と答えていた盛山大臣。

しかし7日の国会では、立憲民主党の西村代表代行から示された、教団の友好団体から受け取った推薦状を手にする写真を見て、答弁に変化がみられました。

――記憶は少しはよみがえってきたでしょうか?
盛山正仁文科相:

報道があるまでは正直覚えておりませんでした。しかしながら、今、西村議員からの写真を見て、こういうことがあったのかなというふうに“うすうす”思い出してきたということでございます。

――推薦確認書の件も盛山大臣は記憶がないのでしょうか?
盛山正仁文科相:

こうやって推薦状を頂戴している写真があるところを見ると、サインをしていたのかもしれませんが、よく覚えておりません。

さらに、3年前の選挙で、教団の友好団体から示された“政策協定”にあたる「推薦確認書」に署名していたことも判明。

――内容を賛同した上で、理解した上で、署名をしたのでしょうか?
盛山正仁文科相:

急にその…推薦書の話が出て、十分に内容をよく読むことなくサインをしたのかもしれません。そういう内容に軽率にサインをしたということについては、おっしゃる通りかと思います。

現在、旧統一教会の解散命令を請求した文部科学省のトップという立場にある盛山大臣。

立憲民主党 西村代表代行:
政策協定にサインした大臣が、解散請求の政府側の責任者だなんて、どこの世界の笑い話ですか!

岸田総理は「今は教団との関係を断っている」として盛山大臣の更迭を否定。
進退を巡っては、自民党内からも「山際大臣はクビにして岸田派の盛山大臣を守るというのは筋が通らない」「こんなことで辞めさえていたらキリがない」と意見が割れています。

岩田氏「記憶にないというのは考えにくい」

旧統一教会への解散命令を所轄する文科省トップを巡っての騒動。

フジテレビ解説委員 風間晋氏:
トップに据えたのは岸田首相ですから、総理の国会答弁は「現在は当該団体と関係を有していないことを前提に任命している」と。「前提」なんですよね。「確認した」とは言っていない、だって確認したとは言えないじゃないですか。確認してたのにこれですかと攻められるのは目に見えているし、でも、自分は知らなかったことにしなきゃいけないから。少なくとも認知していなかったことにしなくてはいけないから「前提」だと。
岸田さんって、やりたいことは「人事」と言った人なんです。ですから、その岸田さんがこの人事かよと。一体何なんだろうと考えると、以外と確信犯で置いてきたのかなと。

今回の疑惑の大きなポイントとなっているのは、盛山大臣が結んだとされる「政策協定」。

政策協定とは選挙中、選挙協力を得る代わりに、特定の団体の要望に応える協定を結ぶというものです。ジャーナリストの岩田明子氏によると、当選後、国会や党内の部会で政策を主張する必要があり、政治家1人につき、1回の選挙で4~5件ほどの政策協定を結びます。

岩田明子氏:
各種団体から来る推薦状というのは何百何千とありますから、その中で大体多くても4~5件というのはかなり少ないですね。となると、単なる推薦より重みがあるということになるんですよね。
最近で言うと、農会のTPPですとか、医師会のオンライン診療ですとかそういった内容が記憶に新しいんですけども、旧統一教会となるとLGBT反対や性教育などそういった内容になってくると思うんですよね。ですので、インパクトもありますし、これまで自民党の議員というのはこういうものを口約束でやってきたものをあえて紙に落とすという時点で、記憶にないというのはなかなか考えにくいと思います。

岩田明子氏:
現時点では解散命令の請求をしていますから。今後、旧統一教会とは決別をするという方針を決めていますので、それに向かって進んでいるしかないのですが。
請求をして裁判所の判断を待っている段階で、こういったつながりが出てくるというこの背景については調べなくてはいけない部分もありますし、団体と自民党が対峙するという意味では、やり抜かなくてはならない。一方で、こんなつながりがある人がやり抜けるのかと疑問視する声も出ているのは事実なんです。であるならば、「うすうす思い出した」とか、「記憶にない」といった趣旨ではなくて、何月何日自分はこういう理由でサインをしたと経緯を聞かれていないことまで全部明らかにするしか道はないと思いますけどね。

盛山大臣の地元での評価について、「誠実で熱い人」という一方で「選挙に弱い」ともいわれており、実際に2014年の衆院選では小選挙区では落選し比例で復活当選したという経緯も。

野党が国会で示した写真
野党が国会で示した写真

岩田明子氏:
旧統一教会側も、選挙に弱い人を狙って「ボランティアですよ」「何かお手伝いさせてください」という感じで入り込んでくると思いますので、やはり選挙に強くないというところが非常に弱みになっていたと思いますね。今回報道された演説会の写真がありましたけども、個人演説会なわけですよ。合同での会の挨拶に参加したとかではなくて、盛山さんのための個人演説会を開いてもらっているくらい関係が濃いというのは、選挙が厳しくて頼った側面があったのだと推測されますね。
(めざまし8 2月8日放送)