全国的に急増しているインフルエンザの患者。厚生労働省の10日の発表では、全国の患者数が11週連続で増加し、今シーズン初めて10万人を超えた。
インフル患者数増加の中、検査キットが不足
こうした中、心配されているのが検査キットの不足。
いとう王子神谷内科外科クリニックでも異例の事態に陥っていた。
この記事の画像(6枚)いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:
(陽性者数は)最初は1週間あたり4人~5人ぐらい。9月の頭はその程度だったんですけど、今は1週間あたりで言うと、30人から40人に迫るぐらいの感染者数。このレベルのシーズンだったら40箱ほど置いています。400人分ですね。今は残り2人分なんです。
このクリニックでは検査キットがなくなった場合、費用が割高になるコロナウイルス用の検査キットで対応する考えだという。
また都内の薬局からは別の悲鳴が聞かれた。
ポッポ堂薬局五反田店・荒井伸幸さん:
十分に供給されないことに関して困っております。主にせき止めでございます。
インフルエンザの患者らに使用するせき止め薬も不足しているという。
ポッポ堂薬局五反田店・荒井伸幸さん:
今だと30人ぐらいだったら、お渡しはできる状況なんですが、基本、風邪の患者さん、うちだと毎日50〜60人が来ますので、そもそも全員には分配できないぐらいの数になっています。発注をかけても入らないというのが今の現状です。
気温低下でインフルとコロナ同時感染増も
さらに次のような感染例も出ている。
9日、FNNの記者が受けたPCR検査の結果。コロナウイルスとインフルエンザA型に同時感染していた。
同時感染したFNNの記者:
なんでっていう感じで同時に2つのウイルスもらうってあるんだ っていうのが、ちょっと自分でもびっくりしました。別に会食とかもまったくしてないし。割と気にしてた方だったのに感染したってことが、ちょっと自分では悔しい。
インフルエンザとコロナの同時感染。 番組が取材したクリニックの院長も、今後気温が下がってくると同時感染が増加する可能性があるとしている。
(「イット!」11月10日放送より)