100円ショップには固形や液体などさまざまなタイプの肥料がそろっています。
100円ショップで多く販売されている2号鉢(直径約6cm)に入った“赤ちゃん”苗を育てる場合は、固形肥料に比べて栄養分の濃度を調整できる液体肥料を選んでください。
製品のパッケージには希釈率が記載されているので、スポイトやはかりなどを使って正確に量って希釈することが重要になります。
お勧めは、水で規定倍率の3〜5倍薄めるくらいの濃度。週に一度、水やりの代わりに土を洗い流すようなイメージでたっぷりあげるといいでしょう。
液体肥料は薄い分には問題ないのですが、濃いと浸透圧の影響で、まるでキュウリに塩を振ったときのように水分が抜け、それが原因でやがて根は枯れてしまいます。
面倒でも必ず正確に量って薄めてあげるのがポイントです。
植物の種類によっても例外はありますが、肥料をあげるのは春先の3月中旬ごろから、真夏を除いた11月くらいまでの“生育期”のみ。基本的に冬にはあげる必要はありません。
3号鉢に植え替えたら固形肥料
ちなみに、固形肥料が必要になるのは苗を2号鉢から3号鉢(直径約9cm)へと植え替えてから。育ち盛りの子どもと一緒で、この頃になると植物もより多くの栄養を必要とします。
植え替えのタイミングは見た目で簡単に判断できます。育ちざかりの子どもが明らかに小さなTシャツをピチピチ状態で着ているように、2号鉢では窮屈に見えたら植え替えてあげてください。適期は真夏を避けた、春から秋です。
初心者が苗と一緒に買わなくてはならないのは、「珪藻土マット」と「肥料」の二つ。100円ショップを利用すれば1000円ちょっとの金額で手軽に観葉植物デビューできます。
必要な道具は大きくなってから随時そろえていけば大丈夫。観葉植物を買うか迷っている人は、難しく考えずに思い切ってデビューしてはいかがでしょうか。
杉山拓巳(すぎやま・たくみ)
1978年生まれ。地元愛知県でビカクシダやアンスリウム、ブロメリアなど数多くの植物の生産・育種に取り組む熱帯植物栽培家。NHK「趣味の園芸」をはじめ、幅広いメディアで熱帯植物や観葉植物の愛好家にアドバイスを送っている。
