多くの人命が失われた東日本大震災から15年。安全神話が崩壊したものの原発は次々と再稼働し、想像を絶する甚大な被害の記憶は時とともに薄れていく。原発が立地する選挙区の候補者に原発政策についてきいた。

原子力政策に長年かかわってきた佐賀

佐賀県は原子力政策に長年、かかわってきた。玄海原発の運転開始から50年。東日本大震災後の再稼働。そして佐賀・玄海町では高レベル放射性廃棄物、いわゆる“核のごみ”の最終処分場の選定をめぐる「文献調査」が進められている。

核燃料サイクルの一環として国内初の「プルサーマル」が導入された玄海原発3号機
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佐賀2区には自民党・前職の古川康さん(67)と中道改革連合・前職の大串博志さん(60)の2人が立候補(※届け出順)。

玄海原発が立地する玄海町は佐賀2区に含まれる自治体。まさに地元に直接関係するこの問題に候補者はどのように向き合っていくのか。自民党の古川候補、中道改革連合の大串候補にきいた。

「エネルギーを安く安定的に供給」

自民党の古川康さんは「安全性を前提にして、カーボンがない状態でエネルギーを安く安定的に供給するために原子力発電は大事な存在。原子力発電所を有効に使っていく」と訴える。

自民党 古川康候補:
「原子力発電所にかかる政策については、まず、安全性を前提にして、大前提にして、その上で必要だと考えています。エネルギーを安く、そして安定的に供給する。さらには、カーボンがない状態で供給するということが、何より必要で、その中で、原子力発電というのは、その中で大事な存在だと思っています」

「もっと、もっと、いろんな新しい技術を導入することについても、積極的に取り組んでいくべきだと考えています。今、電気代が高い状態です。原子力発電所が稼働している地域の方が、電気料金が安いという現状を考えると、原子力発電所を有効に使っていくこと。これをこれからもやっていかなければと思っています」

「原子力に依存しない社会を目指す」

中道改革連合の大串博志さんは「電力需要に安定供給という形で応えていく」としながら「再生可能エネルギーを増やし原子力発電に依存しなくていい社会を作っていく」と訴える。

中道改革連合 大串博志候補:
「今、AIの時代と言われています。これからAIの進展に伴って電力需要、エネルギー需要が大変高まってくると言われています。これにしっかり安定供給という形で応えていく。これは経済成長という面からも非常に重要な考えです」

「一方で、地球温暖化も含めた環境への問題もしっかりと配慮していく必要があります。そういった面で、再生可能エネルギーをできるだけ増やしていきながら次第に原子力発電に依存しなくていい社会を作っていくという方向を目指していくべきだというふうに思います。いずれにしても私たちの生活、環境、経済、これらに関して安定的な形になっていくような方向性をみんなでしっかりと探していく。これが大切なんだというふうに思っております」

サガテレビ
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