「ナウル共和国政府観光局」のTwitterが話題

南太平洋に浮かぶ小さな島国で、“鳥のフンでできた国”として知られる「ナウル共和国」。

この「ナウル共和国」の政府観光局・日本事務所が10月1日に設立。合わせて同日、日本語のTwitter公式アカウント(@nauru_japan)での投稿を開始したところ、わずか1週間でフォロワーが2万人を超え、にわかに話題となっている。

さらにフォロワー数はその後も伸び続け、10月26日時点では同国総人口、約1.3万人の約2.6倍となる3万4000人を超えた。

国内の美しい風景や豆知識を投稿

投稿している内容は、夕陽が浜辺を照らしている様子といった“国内の美しい風景”や、「ナウル共和国の面積はだいたい港区、北区と同じ」「ナウル共和国の人口は千葉県長生村とほぼ同じ」といった“ナウル豆知識”だ。

国土面積を表現するのに、なぜか今大ヒット中のアニメを連想させる緑と黒の市松模様を使っていることなどでも話題になっているものの、日本では「ナウル共和国」を知らない人が多いと思われる中、なぜフォロワー数が伸びているのか? また、そもそも「ナウル共和国」はどのような国で、どのような魅力があるのか? ナウル政府観光局日本事務所の担当者に話を聞いた。

「知名度が低い国ですので驚いております」

――日本事務所を10月1日に設立。このタイミングで設立したのはなぜ?

以前から設立の準備をしていたのですが、9月に閣議を通過し、閣議に通ったときの書面で10月1日が設立日となりました。


――ツイッターアカウントを10月1日に開設。こちらはなぜ?

日本ですぐにできる広報がTwitterだと考え、開設しました。


――ツイッターアカウントが人気になっていることをどう受け止めている?

知名度が低い国ですので驚いております。


――人気の理由は何だと思う?

世界一小さい共和国という新鮮さ、リン鉱石が枯渇したエピソードで知られていたからだと思っております。

かつては「リン鉱石」の輸出で裕福だった

――そもそも、ナウル共和国はどのような国?

日本から南東に約5000キロの距離にあります。ハワイとソロモン諸島の間に位置します。面積が港区くらいの一つの島で成り立っており、人口は約1万3000人です。

地図上の場所(外務省HP)
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かつては、鳥のフンなどから組成された「リン鉱石」の輸出で裕福でしたが、枯渇し、経済危機となりました。今は、「リン鉱石」のさらに下の層が発見されたので、量は多くなく、質も良くないようですが、細々と採掘しております。

リン鉱石の採掘場(提供:ナウル共和国政府観光局日本事務所)

魅力は「都会の喧騒から離れられること」

――観光する場所としてはどのようなところがある?

そもそも観光地として、そこまで整備されていません。「散歩」「戦跡巡り」「海水浴」「釣り」でしょうか。

ナウルで漁れる魚(提供:ナウル共和国政府観光局日本事務所)
日本軍が残していった砲(提供:ナウル共和国政府観光局日本事務所)

――観光客はどのようなことをして過ごしている?

日本人観光客は少ないのですが、島内一周だと思います。観光というより、世界全ての国を訪問する目的の旅人の人が多いので、来ることが目的になっている気がします。


――観光地としてどのような魅力があると思う?

都会の喧騒から離れられることです。

ナウルの砂浜(提供:ナウル共和国政府観光局日本事務所)

日本からの移動時間は約14時間

――日本人がナウル共和国に旅行に行く場合、どのような手続きが必要?

政府のウェブサイトから事前に、ビザを申請する必要があります。また、ビザを申請する前に、宿泊先や航空券を確保しておく必要があります。


――日本からだと、どのようなルートで行けるの?

直通便はないのですが、オーストラリアのブリスベン空港経由が便利です。


――移動にはどのぐらいの時間がかかる?

成田空港からオーストラリアのブリスベン空港まで約9時間。ブリスベンからナウル共和国まで直行便で約5時間かかります。

内陸にはこのような水辺もあるという(提供:ナウル共和国政府観光局日本事務所)

コロナ禍の今、日本人の入国は難しい

――新型コロナウイルスの感染状況は?

非感染国です。これまで感染者は1人も出ていません。


――感染者を出さないためにどのような感染対策を行っている?

基本的に入国制限をするという対策をとっております。

――コロナ禍の今、日本人は入国できるの?

新型コロナウイルスを警戒しており、原則的に難しいです。


――入国できるようになるのは、いつ頃になりそう?

未定です。


釣りや散歩をして、ゆったりした時間を楽しめるのが魅力の「ナウル共和国」。コロナ禍の今は入国が許されていないというが、入国が許されるときに備えてツイートをチェックし、今から“ナウル通”になっておくのもいいのかもしれない。
 

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