レース直前は「プルプルウォーミングアップ」で全身の血流を促す。

プルプルウォーミングアップ

整列している時は体を大きく動かすことはできないが、これは立ったまま全身の細胞を震えさせて体を温めるウォーミングアップなので、その場でできる。

血流を促す「プルプルウォーミングアップ」
血流を促す「プルプルウォーミングアップ」

【プルプルウォーミングアップ】
(1)両足をぴったりとつけて立つ
(2)胸の前で左右の手のひらを合わせて30秒間押し合う
(3)胸の前で左右の手の指を引っかけて30秒間左右に引っ張り合う

(2)は体の胸側を温め、(3)は背中側の血流を促す効果がある。

「両手、太もも、お尻をぐっと閉めて両手を圧迫したり引っ張ると、全身がプルプルと震えて体が温まります。血流が良くなるとパフォーマンスが上がるだけでなく、ケガの予防にもなるのでレース前はぜひやってみてください」

腸腰筋と腹横筋を刺激

足が速い人は腸腰筋を十分に使って股関節を大きく動かしている。腸腰筋は腰椎(背骨の腰の部分)と大腿骨(太ももの骨)を結ぶインナーマッスルで、外から触れることはできないが、「鼠径部(そけいぶ)」を親指で押すことで刺激することができる。

鼠径部プッシュ
鼠径部プッシュ

【鼠径部プッシュ】
(1)足を肩幅に開いて立つ
(2)左右の太ももの付け根の内側にある溝に親指をあてる
(3)親指で押しながら上体をゆっくりと前傾させることを10回繰り返す

次は、わき腹の奥にある「腹横筋」を刺激して体幹を強化しよう。

腹横筋は腹部全体を包むように伸びている筋肉で“天然のコルセット”とも呼ばれている。

わき腹プッシュ
わき腹プッシュ

【わき腹プッシュ】
(1)足を肩幅に開いて立つ
(2)左右のわき腹の中央(肋骨と骨盤の間)に親指をあてる
(3)へその方向に向かって10秒間強く押す

体の深部にある筋肉なので刺激が届くよう強く押す。わき腹プッシュをした後、腰が以前よりも後ろに反るようになっていたら体幹が働いている証拠だ。

体を準備すると共に、靴ひもの結び方も工夫しよう。