![]()
累計2,400を超える企業や官公庁に導入される採用管理システム「sonar ATS by HRMOS」(以下、sonar ATS)は、社内公募とキャリア採用を統合するポジション管理を実現する新機能「sonar Connecter」を、2025年10月に提供開始しました。
後編では主に開発エンジニアの視点から、 Thinkingsが挑んだゼロベース開発の裏側をお届けします。
新機能の企画背景や市場ニーズについて、前編記事はこちら
https://prtimes.jp/story/detail/zxgGlDHewVx
写真左から順に
- 後藤 耕大 :Tech & Design Center / Product Management Dept. ゼネラルマネージャー(新機能の企画、ステークホルダー調整、ロードマップ策定、開発方針の決定とスクラム推進)
- 吉田 直人 :「sonar Connecter」プロダクト開発エンジニア(主にスクラム運用の適用・改善に貢献)
- 森本 裕貴 :「sonar Connecter」プロダクト開発エンジニア(主に新たな技術選定、開発チームの立ち上げを担う)
- 中込 佳祐 :「sonar Connecter」プロダクト開発エンジニア(顧客目線の開発とsonar ATS連携の初期構築を担当)
- 石川 真行 :「sonar Connecter」プロダクト開発エンジニア(開発環境の整備、ポリシー設計、全体設計に広く貢献。)
初の「エンジニア合宿」で得た手ごたえ
――sonar Connecterの開発では、プロジェクト初期にThinkings初の「エンジニア合宿」を実施しました。その目的と効果を教えてください。
後藤:このプロジェクトでは、私はスクラムの中でのプロダクトオーナー(PO)として、企画から調整、ロードマップの検討、スクラムを推進する役割までを担当しました。合宿は2024年9月、熱海で2日間実施しました。
![]()
▲熱海の絶景が見渡せる、特別感ある施設での合宿
後藤:目的は三つです。「チームビルディング」「情報格差の解消」「実装に進める上での高い解像度の獲得」。
初のエンジニア合宿では、役員レイヤーとエンジニア間で事業にコミットできる関係性を作ること、そして、企画の情報をエンジニアへスムーズに共有することを重視しました。初日は全員の価値観を知れるようなアイスブレイクを行い、その後、代表の瀧澤さんから新規事業の全体構想を直接共有してもらいました。二日目には、モデル実装の検討、ネクストアクションまで決めて合宿を終えました。とても充実した二日間になりました。
吉田:普段はリモートワークが中心のため、自分にとっては、経営層クラスと初めて対面で話せる貴重な機会になりました。今までThinkingsを作ってきた猛者たちのオーラを感じましたね。また、合宿で利用した施設が解放感があり、みんなテンションが上がっていました(笑)。サウナや写真撮影など、リモート環境では得られない交流もできて、いい環境で合宿ができました。距離が縮まり、ミーティングでも相手の意図が掴みやすくなったと思います。
石川:瀧澤さんから「sonar ATSを組織づくりのプラットフォームにしたい」という話を直接聞けたことで、目指す未来像をイメージできたのは大きかったですね。“事業の一部を担っている”という感覚が強まりました。
中込:合宿で新機能開発の目的が分かったことで、「大きく間違ったものを作らない」という効果があったと思います。誰に向けたものなのか、何を目指しているのかを、常に意識して開発できました。新しいチームでの新しい機能開発でしたが、合宿によって「ここから進めていける」という手ごたえを感じましたね。
![]()
▲開発した新機能「sonar Connecter」。人材要望の集約から募集状況のモニタリングまで、事業部門と人事部門のコラボレーション推進とワークフロー化を実現
「ゼロベース開発」での挑戦
――今回、「ゼロベース開発」というこれまでのsonar ATSとは異なる環境での開発に挑戦しています。その理由と、技術選定で重視したポイントは何でしたか。
森本:sonar ATSの開発では、例えば、開発スピードを優先することで保守面の負担が増えたり、開発効率が悪くなったりするなどの課題がありました。こうした “技術的負債”を解消するプロジェクトから得られた気づきを活かし、sonar Connecterはゼロベースで環境設計をしました。今回の技術選定でこだわったのは「スピード」「保守性」「AI親和性」の三つです。
まず「スピード」。新しいプロダクトは、素早く形にして検証できることが重要です。そのため、着手時点でメンバーのスキルをヒアリングし、今回のチームに合った、「メンバーが使える技術」であることを意識して選定しました。
次に「保守性」。これはsonar ATSの開発で得た学びを踏まえて重視した部分です。 ATSでは、多くの外部ライブラリを活用していることから、アップデート対応や不具合修正に一定の工数が必要になる場面がありました。そこで今回は、外部への依存を増やしすぎない設計を徹底し、将来の技術移行を見据えた構成にしました。
さらに「AI親和性」もかなり意識しました。UI構築には「Tailwind CSS」や「shadcn/ui」を採用し、効率化を見据えた設計をしています。
――新しい環境での開発は、どのような変化がありましたか。
中込:ATSはシステムが巨大なため、修正が与える影響を考えると慎重にならざるを得ませんでした。今回は、保守性も重視した「モダン環境」と呼ばれる最新の開発基盤を使ったことで、スピーディに修正できるようになりました。そのメリットは大きいです。
石川:テストの仕組みも大きく改善しました。今回は実際のデータベースを、コンテナという一時的な環境に立ち上げてテストできる仕組みを導入し、これまでより現実に近い動作確認が可能になりました。これにより、エンジニアにとってより本質的な作業ができる環境が整い、開発体験が大きく向上しました。
![]()
▲「sonar Connecter」プロダクト開発エンジニア、石川
吉田:自分にとっては触れたことのない技術も多く、「モダン環境」に慣れるのに苦労しました。ただ構成がシンプルなのと、ネットで参考になるドキュメントも豊富なため、徐々に理解が進みました。慣れてからは多くの恩恵を感じています。
森本:「このメンバーなら大丈夫」と思って技術を選びましたが、最初はキャッチアップしやすいように、それぞれのコードを見ながらレビューし合うなどの工夫をしました。あれは良かったと思います。
中込:エンジニアにとっては、ネットで見聞きしていた“夢みたいなモダン環境”で実際に開発できたことが、単純にワクワクしましたね!
スプリントレビューで鍛えた顧客視点
――今回、お客様や経営層の声をプロダクトへ反映するポイントとなった、開発プロセスについて教えてください。
後藤:「スプリントレビュー」は、このプロジェクトの大きな特徴でした。瀧澤さんや新規事業開発責任者の森田さんから鋭いフィードバックをもらう、毎回緊張感がある場です。2週間ごとのレビュー準備を通して、開発にメリハリが生まれましたね。フィードバックに対応するために、開発メンバー全員が「実際に業務をするお客様がどのようにプロダクトを利用したいのか」という視点を強く持つようになり、チームとしてとても鍛えられたと感じています。
![]()
▲Tech&Design Center Product Management Dept. ゼネラルマネージャー 後藤
石川:最初から気の利いた完璧なシステムは作れません。まず基本的な機能を作り、そこに機能を追加していく。しかし、森田さんや瀧澤さんの頭の中には初期から理想のイメージがあり、その視点でレビューを受けることになりました。まだ基本機能しかできていない段階で、その後のイメージもできるように説明をすることはなかなか難しかったです。
吉田:開発担当がそれぞれデモをして説明するんですが、レビューは何度経験しても緊張します。立場の違う人に対する説明の仕方は、みんなで改善していきました。
中込:レビューがうまくいかない時期もあったのですが、ユースケースをベースにしたレビューに切り替えたことで、一気に議論が進みました。「こういう人が、こういう課題のために使うんだ」とイメージしながら開発できることはやりがいを感じました。使われないシステムを作っても面白くないですからね。
吉田:スプリントレビューの他にも、毎朝30分のデイリースクラムに加え、相談や雑談の時間を設けることで、コミュニケーションを活発化できました。Thinkingsでは以前からスクラムを導入していますが、今回特に、「全員が納得するまで議論しきる」という姿勢が、スムーズな開発のポイントになったと思います。
開発体験の変化と、面白さ
――エンジニアにとってどのような開発体験になったのか。sonar Connecterの開発体験で感じた面白さを教えてください。
中込:「ゼロから作ること」は、単純に楽しいだけでなく成長につながりました。必要な技術を自分で調べて導入できる自由度も高く、その分責任は伴いますが、技術理解も深まりました。また、経営層や、お客様の声を間接的にでも受け取りながら開発できることはエンジニアとして貴重な経験で、面白かったですね。
石川:今回の開発を通じて、新しいプロジェクトを立ち上げる上でのベストプラクティスが、ある程度見えました。そこは今後に活かせると感じています。新しい技術に出会えたことも面白かったです。
また、具体的な機能に落とし込む場面でも発見がありました。例えば、現場が採用したい「人材リクエスト」を出すとき、いきなり承認に進むのではなく、“まず誰かに相談する”という現場の動きがあると聞き、確かにそうだよなと。そこで、コメント機能を追加して疑似的に相談できるようにしました。こうした実際の業務を反映することが、使いやすさにつながっていくと実感できる面白さがありました。
![]()
▲人材リクエスト:事業部門で必要な人材要件を申請し、事業部門や人事部門とのコラボレーションによって人材要件のすり合わせ、決定を行う機能。AIによるサジェスト機能により、簡単に情報が生成できる。
吉田:実際の業務を反映するという観点でいくと、「求人票作成時に他社の求人票をリサーチする」といった業務手順があることを教えてもらい、現在その業務を支援するAI機能を開発中です。「現場のリアル」を知り、それをプロダクトに落とし込んでいく過程は面白かったですね。
sonar Connecterの可能性と、エンジニアとしての挑戦
――このプロジェクトを通して、sonar Connecterにどのような可能性を感じましたか。また、エンジニアとしての、今後の挑戦について教えてください。
中込:社内公募のシステムは、多くの企業でまだ最適化されていません。sonar Connecterがこの領域に入り込めば、採用・社内配置の概念が変わり、新しいスタンダードになる可能性を感じています。数年後、sonar Connecterが“新時代の採用”で不可欠な存在になっていく未来を考えるとワクワクします。今後は、さらにモダン化や自動化を進め、価値生産に集中できる環境を作りたいですね。
![]()
▲「sonar Connecter」プロダクト開発エンジニア、中込
石川:開発者体験が良いと、エンジニアがお客様の要望や本質的な業務に集中でき、保守性も高まり、長く使われるシステムにできます。sonar Connecterで、開発者体験を向上させる取り組みを重ねられたことは、大きな成果だと思います。また、AI活用によってドキュメント作成や説明コストが劇的に下がった。このインパクトは大きかったですね。今後もドキュメントを積極的に残し、意思決定のスピードを上げていきたいです。
吉田:今回の開発では、生成AIの活用部分をかなり任せてもらいました。プロダクトに生成AIを組み込み、価値を生み出す。この挑戦はとても面白いと感じています。日々アップデートがある領域なので、今後も積極的に取り組みたいです。
森本:現在私は、sonar Connecterを含む、様々な機能やプロダクトの間でデータを利活用するための、「共通基盤」の構築を担っています。今後、プラットフォーム化を推進していくために重要な部分です。この基盤づくりの推進に挑戦していきます。それによって、HR領域の多くの課題解決につながっていくことは、面白さとやりがいを感じますね。
後藤:sonar Connecterが挑戦している、社外からの採用に限らず社内外から人材の最適配置を考えるという、「採用の一歩手前の領域」は、改善余地が非常に大きい分野です。一方で、お客様によってワークフローはさまざまで、さらに顧客理解を高める必要があります。今後は、スクラムチームとお客様が一緒に、プロダクトを磨いていく取り組みを進めたいです。実際のお客様にご協力いただきながら、開発できる関係性を築くことが、次のチャレンジです。
![]()
前編はこちら
"sonar Connecter"開発の裏側 ~前編~ 【 採用難時代 】企業が挑む人材配置の最適化を支える
https://prtimes.jp/story/detail/zxgGlDHewVx
エンジニア採用中!
Thinkingsでは現在、エンジニアを積極的に採用しています。
採用情報はこちら
https://thinkings-recruit.snar.jp/index.aspx
■「sonar Connecter」について
https://sonar-ats.jp/solution/connecter/
■採用管理システム「sonar ATS by HRMOS」について
■Thinkings株式会社
行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ