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 不二製油は2025年3月にプレスリリース「カカオ豆由来の原料を全く使用しない、ミルクチョコレートタイプの新製品発売について」において新製品『アノザM』を発表した。

 同製品は当社がこれまで培った植物油脂とチョコレートの知見を活用し、ミルクチョコレートのような風味ながらもカカオマスやココアバター等のカカオ豆由来の原料を全く使用しない新しい食品素材だ。

 カカオの価格高騰を背景にチョコレート代替として、また今までにない新食材として多くの注目を集めている。クリスマスやバレンタインを経て採用も広がりを見せる。


<アノザMプレスリリース>

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 このアノザMを開発した人物の1人が不二製油 チョコレート開発部の石渡 暁之だ。

 今回、石渡にどのようにしてアノザMを完成させたのか、開発の背景とその裏側について話を聞いた。

不二製油 チョコレート開発部 石渡 暁之

何故「ゼロカカオ」を開発したのか?

―注目を集める「アノザM」。そもそも何故ゼロカカオの製品を作る必要があったのですか?

(石渡)「チョコレートの原料となるカカオの歴史的高騰が背景にあります。ここ最近、市販されているチョコレートの価格も高くなってきていますよね。その背景にはカカオの主要生産地であるガーナやコートジボワールの気候変動による不作があります。現地のカカオ農園が大雨により甚大な被害を受け、そこに更にカカオ特有のウィルス性の病気が蔓延したことによりカカオの大幅な供給不足に陥りました。

 供給回復の見通しが立たず、カカオの需給バランスが一気に崩れ、2024年の4月頃にはカカオの歴史上一番高い価格を記録しました。その前年の4~5倍に急騰したことになります。

 カカオショックという言葉が生まれ、チョコレートがどんどん高くなっていき、不二製油のお客様でもある街の洋菓子店さんやパン屋さんからお困りの声を耳にする機会が増えました。

 不二製油のチョコレート事業もカカオ高騰の影響を強く受けておりましたので痛いほど気持ちが分かります。このままではチョコレートの需要が細り、チョコレートの文化や未来が崩れていくかもしれない…と感じました。

 当社はカカオ産地の植林や営農指導など、カカオ産業の持続的な発展支援に注力していますが、これらは長期的な取り組みなので、より短期的に課題を解決するには製品開発でカカオの高騰に対応する必要があると考えました。

 

 カカオを全く使用しない、チョコレートの様な美味しい食べ物があれば、チョコレートを使用されているお客様に対して、非常事態に取れる選択肢を示すことができ、チョコレートを使い続ける安心感をお届けしながら、カカオの需給バランス調整にも貢献できるのではないかと思い、アノザMの開発に取り掛かりました。」


2024年4月にカカオは歴史的な高騰を記録

-カカオを使わずにチョコレートの様な食品を作る。これにはどのような困難や苦労がありましたか?

(石渡)「苦労した点は『おいしさ』です。カカオの価格高騰に対応できる製品を作るということはチョコレートの代替と認知されることになると考えていました。

「代替食品かぁ。おいしくなさそう…」というイメージを持つ方もいらっしゃるかと思いましたので、これらのイメージをいい意味で裏切ることのできる「驚きのおいしさ」を持たせることが重要だと考えていました。

 おいしくないとリピートいただけないですし、リピートされないとカカオ産業を守ることには繋がらないので、特に重要視しました。

 日本人はおいしさに敏感な方が多いですし、チョコレートも多くの人に愛される嗜好品ですので、そういった方々にも認めてもらえるようなおいしいものに仕上げる必要がありました。


 また、価格や供給の不安があるカカオの対策としての商品になりますので、安定供給が見込める原料であり、尚且つ高価ではない原料である必要もあります。安心して召し上がっていただくためにも馴染みのある原料であることも大事でした。

 これらを加味して原料探しを始め、10種類以上の原料候補の中からたどり着いたのがエンドウとキャロブの組み合わせです。


 エンドウはチョコレートのベースとなるコクやナッティ感、ボディ感の表現に適した風味を持っておりましたが、単体だけだと何か物足りなさがありました。そこを補うのがキャロブになります。

 キャロブは日本ではあまり聞き馴染み無いかと思いますが、欧州原産の豆で、豆自体は食品のとろみ剤などに使用されています。このキャロブの鞘の部分は有効活用されておらず、この鞘をパウダー状にしたものを使用しています。キャロブはフルーティ感や発酵感といった特徴的な風味を持っており、これを組み合わせることで風味がカカオにグッと近づきます。

 これらの風味特徴を最大限引き出すために不二製油が長年培ってきた植物性油脂の技術を活用し最適な口溶けの食感に仕上げることでアノザMが完成しました。」

エンドウ(左)キャロブ(右)


原料の香気成分比較表。エンドウとキャロブを組み合わせカカオの様な風味を表現

-実際に上市して世間の反響はどうでしたか?

(石渡)「25年3月に発売後、お客様、メディア含め非常に多くのお問合せをいただいております。販売用に生産した分が試食サンプルだけで先に無くなってしまう程です。

 昨年は大阪関西万博にも不二製油は期間限定で出展しておりましたので、そこで多くの消費者の方々にもアノザMを召し上がっていただきました。これまで多くのお客様やチョコレートの専門家の方々にも召し上がっていただきましたが、「不味い」と言われたことはありません。皆さんおいしいと驚いた様子で反応してくださるので「驚きのおいしさ」を実現できたと嬉しく感じております。


最近ではバレンタインに向けたイベントの商品にもアノザMを採用いただくことができ、またトップパティシエの方々にもご評価・ご採用いただく機会に恵まれるなど、パティシエの皆様の創造力に助けられながら、新カテゴリーの商品群として市場を形作り始めていることを感じています。

新しい食材として注目を集める『アノザM』

チョコレート産業を守るために。アノザMの更なる挑戦

-今後どのようにアノザMが世に広まっていってほしいですか?

(石渡)「一時期のカカオの歴史的高騰の時と比較すると現在のカカオ価格は少し落ち着きましたが、昨今続く猛暑や異常気象を鑑みても、いつまたカカオの供給や価格が急変するか分かりません。

 アノザMにはこういった不安定な状況を吸収する「調整弁」のような役割を担っていって欲しいと思っています。

「カカオが高くなってもアノザMがあるから大丈夫」という形で市場から愛される商品になって欲しいと願っています。

 そうなることでカカオ価格が安定し、カカオ農家の安定した収入に繋がり、カカオ産業やチョコレートの未来を守ることに繋がると考えています。


アノザMの名前は英語の「Another:別の物」から由来しています。

Mはミルクチョコレート風味なのでMがついています。

チョコレートとは違う食べ物にはなりますし、チョコレートと全く同じ味ではありません。

しかし、チョコレートを食べた時に感じる「幸福感」や「満足感」をアノザMでも感じてもらえるように美味しく仕上げておりますし、おいしいといっていただける自信もあります。

チョコレートとはまた違う、でもチョコレート好きの方にも愛されるような「新しい美味しい食品」として広まっていって欲しいですね。」


■アノザM詳細情報

https://fujiplatform.jp/column/detail/25120102.html




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