だからこそ子どもの成長を褒めるだけではなく、疲れて帰ってきても「ただいま」と言えたこと、話しを聞いてくれること、自然に笑えていることなど、「今、すでにできていること」にも目を向けてほしいのです。

例えば、あなたがダイエットに成功したとしても、何ヶ月も体型を維持し続けているときに、結果ではなく「続けているのがすごいですね」と言われたら、「この人わかっている……」とうれしくなるのではないでしょうか。

「できていること」を認められるうれしさは、大人も子どもも変わらないのです。

思春期はこれまで持っていた「自分は何にでもなれる!」といった万能感を手放しながら、ありのままの自分を受け入れていく過程でもあります。その苦しい時期を支えるために私たち大人ができるのは、「今できていること」も認め、「今のあなたで大丈夫」と伝え続けることではないでしょうか。

『児童精神科の看護師が伝える 10代のこわれやすいこころの包みかた』(KADOKAWA)

こど看
精神科認定看護師。著書に『児童精神科の看護師が伝える 子どもの傷つきやすいこころの守りかた』(KADOKAWA)がある

こど看
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精神科認定看護師。精神科単科の病院の児童思春期精神科病棟に10年以上勤める。現在も看護師として病棟勤務しながら、「子どもとのかかわりを豊かにするための考え方」をSNS等で精力的に発信中。著書に『児童精神科の看護師が伝える 子どもの傷つきやすいこころの守りかた』(KADOKAWA)がある