英語、スポーツ、さまざまな習い事など、勉強に加えて、親が子どもに身につけてほしいと思うことはたくさんある。

教育心理学・認知科学者の猪原敬介さんは、「AIで要約してもらったり動画を視聴した方が…」と思うことの方が多く、読書の価値が疑問視される昨今、それでも読書をやる価値があるという。

著書『科学的根拠(エビデンス)が教える 子どもの「すごい読書」』(日経BP)から、「勉強以外で学力を高める方法が読書」だということについて一部抜粋・再編集して紹介する。

勉強以外で学力を高めるなら?

それでも、「学力を高めたいなら、勉強よりも読書をしなさい」などと言うつもりはありません。

学力を高めたいなら、まずは勉強をすべきです。

当たり前のことですが、仙台市のデータでも、勉強時間が長いグループのほうが平均偏差値が高くなっています。

学力を高めたいならまずは「勉強」を(画像:イメージ)
学力を高めたいならまずは「勉強」を(画像:イメージ)
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学力を高める手段の王道は、勉強すること。これは動きません。

しかし、それで勉強ばかりを長時間やれるのであれば、苦労はないのです。

本人や保護者がベストを尽くしたとしても、その子がコンスタントに勉強できる時間には個人差があります。スポーツで、どこまでの強度・密度で練習できるかには個人差があることや、健康でいるために必要な睡眠時間に個人差があることと同じです。

そのため、王道である勉強をある程度やった上で、勉強「以外」で学力を高める活動があると、本人も保護者も助かります。

勉強以外で学力を高める活動…こちらの王道が、読書ということになるでしょう。

むしろ、読書以外に学力を高める活動がありますか、と聞きたくなります。私にはほかに有力候補が思いつきません。

勉強が嫌いな子どもにも読書はプラス

勉強が(今のところ)嫌いな子のうち、何割かの子どもは「読書なら好き」のはずです。毎日少しでも勉強をする努力は必要だとして、それにプラスして読書を多めにしてもらえば、学力はそれほどひどいことにはならない可能性が高いのです。