世界最古の名門大学のひとつ、ケンブリッジ大学。ここには、800年という長い年月をかけて“成功者”を生み出す学びのシステムがあるという。

そして、その学ぶプロセスのなかで重視されているのが、コミュニケーション、一言で言うと「人づきあい」だ。だからこそ、ケンブリッジ大学では多くの受験生がいても、コミュニケーションができるかどうかを見る面接を欠かさないという。

ケンブリッジ大学教授の飯田史也さんの著書『あなたの一生を支える 世界最高峰の学び』(日経BP)から、入学試験でのエピソードを一部抜粋・再編集して紹介する。

入学試験で試される“資質”

ケンブリッジ大学の教育システムは、コミュニケーションを中心にしたアプローチです。でも、高校を卒業したばかりの学生のすべてがこのような教育方法を最大限に活用できるとは限りません。

もし、不向きな学生を入学させてしまうと、その学生だけではなく、そこで手厚いサポートを行う教員たちにとっても、とても大変な思いをすることになります。

そのような理由で、ケンブリッジ大学では、このような「特別なコミュニケーション」ができる資質があるかどうかを試す、伝統的な入学試験を行います。

ケンブリッジ大学は入学試験に面接がある(画像:イメージ)
ケンブリッジ大学は入学試験に面接がある(画像:イメージ)
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ここでは、ケンブリッジ大学の伝統的な入学試験のエピソードを紹介します。

ケンブリッジ大学の入学試験の最大の特徴は、筆記試験を合格したすべての受験生に対して30分間の個人面接を実施することです。

筆記試験でいくら高得点を取っても、この面接に合格しなければ入学はかないません。

毎年数千人もの受験生と直接面接を行うという手間のかかる選抜方法ですが、この方法は大学にとって非常に重要な位置を占めています。

ケンブリッジの学生は他では類を見ないほど手厚いサポートを受けており、不適切な学生を入学させてしまうと、その後の4年間、大学や教官に多大な負担がかかります。

ケンブリッジでは、学生はもはや「家族の一員」のような立場にあるため、筆記試験だけで「家族」を選ぶことは到底考えられないのです。