鹿児島県の奄美大島、瀬戸内町で特別なワインが作られている。それは海底でゆっくりと熟成させる「海底熟成セラー事業」だ。2024年から始まったこの取り組みは、2026年も続き、約200本のワインが大島海峡の海中へと沈められた。

水深20mの海底で熟成するワイン

東京の広告PR会社が手がけるこのプロジェクトは、フランス産の赤ワインやアメリカ産の白ワインなど、3種類計約200本のワインを海底で熟成させるというユニークな取り組みである。

1月21日、瀬戸内町や地元漁協の関係者らが清水集落沖の水深約20mの海底にワインボトルを設置した。通常の環境と比べ、海底では潮流や水圧の影響でワインの熟成が早まるという。さらに、熟成したワインの味わいはまろやかになるとのことだ。

奄美大島で海底熟成ワイン約200本を沈めるプロジェクト再始動
奄美大島で海底熟成ワイン約200本を沈めるプロジェクト再始動
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「海のテロワール」を楽しむ

「奄美大島の海は暖かいことで良い変化を生んでいる。1年目2年目3年目でワインの種類も変えていてバリエーションも増えている状況」と、アイスリーの森谷悠以社長は語る。

テロワールとは、ワインづくりにおける土地の個性を表す言葉だが、森谷社長は「"海のテロワール"も楽しんでもらえたら」と期待を寄せている。奄美大島の海の特性が、ワインにどのような個性を与えるのか。その答えは、熟成後の味わいに現れるだろう。

海底で育てる“新しい特産”
海底で育てる“新しい特産”

高級ワインとして販売へ

今回海底に沈められたワインは、2026年7月に引き上げられる予定だ。熟成を終えたワインは、インターネットで1本2万7500円からの価格で販売される。

水深20mで熟成したワインを7月公開へ
水深20mで熟成したワインを7月公開へ

また、同社が瀬戸内町内で運営する飲食店でも提供される計画だ。さらに、瀬戸内町のふるさと納税の返礼品としても登録される予定となっている。

この取り組みは、単にワインを熟成させるだけではなく、奄美大島の豊かな海の恵みを活かした特産品開発としての側面も持つ。海底熟成ワインを通じて、奄美大島の魅力が全国に発信されることが期待される。

通常とは異なる環境で熟成されたワインは、どのような味わいを醸し出すのか。7月の引き上げが待ち遠しい。

(動画で見る▶奄美大島の海底でワイン熟成 潮流や水圧の影響でまろやかに 鹿児島・瀬戸内町)

               

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鹿児島テレビ
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