日本人が自覚する症状として、腰痛に次ぐ第2位となっている「肩こり」。日々のちょっとした心がけで改善する可能性がある。メカニズムや対処法を専門医に聞いた。
中高年だけでなく若者にも増加
厚生労働省の国民生活基礎調査(2022年)によると、肩こりは日本人の自覚症状としては女性、男性ともに腰痛に次ぐ第2位となっている。
メカニズムや予防法について聞いたのは、福井赤十字病院・整形外科の相模昭嘉医師。
肩こりになる要因について相模医師は「仕事がデスクワークでずっと同じ姿勢を取り続けていると、肩回りの筋肉が緊張して最終的に血行障害などが生じて症状が出現する」とする。
症状が悪化すると、めまいや頭痛、腕にかけて痺れなどが出る場合も。
また近年は、中年層や高齢者だけでなく若者にも多く見られているという。
「スマホやパソコンなどのデジタル機器での作業が多くなっている。リモートワークが多くなり、体を動かさなくなることもあって、若年層でも肩こりを訴える人が多くなってきている」(相模医師)
冬の時期はほかの季節に比べて寒さで血管が収縮し、血流が悪くなりやすいため、症状が悪化しやすい。
「肩こり」の大きな原因となる筋肉の緊張を防ぐためには「カイロみたいな温かいものを当てたり、肩のまわりを1時間に1回ぐらいずつ動かしたり、運動することで肩の血流を良くすることが有効」と相模医師。
“動かす”を意識し血流改善を
肩回りを「動かさないこと」が肩こりにつながるため、毎日の短い体操で予防することができる。
<肩回し>
肩に手を置いて肘で大きな円を描くように回す。(前回しと後ろ回しを各10回ずつ)
呼吸を止めず、大きくゆっくり行うのがポイント。
<首筋のストレッチ>
首を横に倒して反対側の首筋を左右それぞれ15秒伸ばす。
手で無理に引っ張らず、気持ちいい強さで行うのがポイント。
<肩甲骨>
手を頭の後ろで組み、肘を横に開いて肩甲骨を寄せる(10回)
肩をすくめず、胸を張ることがポイント。
「温めること」「動かすこと」この二つを意識して、肩こりの予防・改善をしていこう。
