国の調査では、日本人の約8割がスマートフォンを使っている。しかし使い過ぎで目が悪くなるなど、体への悪影響も指摘されている。調べると「姿勢」についても異変が起きていることが分かった。

スマホ、使い過ぎてない?

電話、メール、検索、さらに支払いなど、今や私たちの生活になくてはならないのがスマートフォンだ。

中道詩織アナウンサー:
生活の必需品、スマートフォン。皆さんは1日にどのくらい使っていますか?

福井県民:
トータル1時間くらい触っている

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福井県民:
4時間くらい

福井県民:
1日2時間くらい。ちょっと首とか肩あたりがこってくるな

福井県民:
首痛くなります。頭痛くなったりとか…

ついつい長時間の使用になる機会が多いスマートフォン。民間の調査会社によると、7割以上の人が、1日に2時間以上スマートフォンを使っている。

中には、使い過ぎなどで体に異変が生じるという声も。実はその異変は、「スマホ首」が原因かもしれない。

首への負担が全身に悪影響も

福井市の大坪整骨院、大坪正明院長に話を聞いた。

大坪正明院長:
首は通常、前の方に前弯(前に軽くカーブ)している。ただ、スマートフォンを使いすぎることによって、頭から肩までの骨がまっすぐな状態で固定されてしまう。首は頭を支えるところで、頭は3kgから5kgほどの重さがある。頭が真上にある場合は首への負担は少ないが、斜めになると後ろの首に負担がかかる形になる

スマホ首になりやすいのは、スマホをよく使う若い世代だけではない。最近ではコロナ禍による運動不足によって、筋力が不足したお年寄りにも多いといわれている。

大坪正明院長:
一般的には首の周辺に症状が出る。首こリ、肩こり、頭痛、めまいが主な症状

スマホ首になることで、筋肉が硬くなり、血管が収縮される。さらに首を通る頸動脈も圧迫され、自律神経が乱れる。場合によってはパニック障害やうつ病などを発症したり、腰の痛みにつながったりすることも。首への負担が、全身に悪影響を及ぼす恐れが指摘されている。

「スマホ首」あなたもチェック!

自分は果たしてスマホ首なのか?
チェックのポイントは次の通りだ。

1. 壁に背中をつける
2. かかと、おしり、背中をつける
3. その時に後頭部がつく

この場合、スマホ首ではないといえる。

中道詩織アナウンサー:
わたしはつかないです…つらい…

大坪正明院長:
つらければ黄色信号

スマホ首にならないための予防方法について、大坪院長は次のように語る。

大坪正明院長:
ストレッチが大事になる。首の前屈、後屈、側屈×2、回旋×2。この6方向がメインになる

ストレッチをする際には、「首回りを温める」ことに気を付けると良い。

大坪正明院長:
一番大事なのは、体が温まっているときにストレッチをすること。それをしないと、首が逆に痛くなることがある。温めた後に6方向を3セットから5セットすれば大丈夫

さらにボールを両手で持ち、手を後ろに。胸を張った状態で腰にボールをくっつけるような動作も、首や肩回りをほぐすストレッチとして効果がある。ゆっくりと5秒間かけて、3回繰り返すことがポイントとなる。

スマートフォンを使う時は、ついつい姿勢が悪くなってしまいがちだが、時々手をとめて休憩を挟みながらストレッチすることが予防の第一歩となる。

(福井テレビ)

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