1)髪にハイライトを入れる
若々しく見せたい人に最適なのが、髪全体のトーンを明るくしてから黒髪の一部にブリーチでハイライトを入れて、白髪をぼかす方法だ。
「白髪を生かしながらおしゃれに見せられるので人気が高い方法です。ただし、ブリーチ剤がついた箇所は色が抜けてしまうため、うまく塗らないと一部だけ真っ白になってしまうことがあります。そのため、ハイライトを入れるのは美容室でお願いするのが基本です」
2)グレー系のカラーなどで段階的に染める
「黒や茶色ではなく、あえてグレー系のカラーやヘアカラートリートメントで髪を染めていきながら、徐々にグレイヘアに近づけていく方法も効果的です。自分で染める際に、わざとムラ染めすることで白髪をぼかすこともできます」
3)髪型を変える
思い切って髪型を変えてもOK。外見の印象がガラッと変わり、イメージチェンジしていることを周囲に伝えられるというメリットもある。
「白髪は色素とともに水分や油分も抜けやすくなるため、うねったりゴワゴワしやすくなり、スタイリングしにくくなるという問題も生じます。そのため、グレイヘアに移行する段階から美容師さんに相談して、白髪になってもスタイリングしやすい髪型に変えておくという側面もあります」
4)帽子・ヘアアクセサリー・ウィッグで隠す
「最後に一番手軽なのが、帽子などを被って白髪を隠す方法です。髪全体ではなく前髪の生え際で白髪が目立つだけの人は、ヘアバンドやスカーフなどを巻くことでもカバーできます」
帽子などに比べるとウィッグはハードルが高いと感じるかもしれない。しかし、最近では前髪用や頭頂部用などの部分ウィッグも、質の高いものがたくさん出ているという。
「生え際だけ気になる方であれば、ヘアバンドなどと同じ感覚で部分ウィッグを活用するのがお勧めです。簡単に着脱できますし、想像しているよりも自然に仕上がりますよ」
一番大切なのは「家族の協力」
白髪染めを卒業してグレイヘアへと移行する4つの方法を紹介してもらったが、本山さんは“家族の協力”がもっとも重要だと強調する。
「白髪がまばらな状態を自分で見ていると、どうしても気分が落ちるものです。だからこそ、もっとも身近な家族の協力が必要になります」
本山さんの相談者のなかには、グレイヘアに移行しようと考えていたものの、夫の「老けて見えるからやめろ」のひと言で心が折れ、泣きながら美容室で白髪染めをした人がいたそう。
「家族に言わずに白髪染めを中断すると、このような心ない言葉をかけられてしまうかもしれません。家族に『グレイヘアを目指すから白髪が目立ってくると思うけど、応援してほしい』と話しておくことで、モチベーションを維持しやすくなるでしょう。
周囲からの評価は気になるものですが、家族に味方になってもらい、ときには信頼できる友人や美容師さん、白髪で悩む人のコミュニティなどで悩みを打ち明けながら、自分らしく髪の毛とつきあってほしいですね」
黒髪を維持するだけでなく、白髪を楽しむ方法もある。身体的にも精神的にも負担を感じずに過ごせる方法を探すため、さまざまな手法に挑戦してみてはいかがだろう。
本山典子(もとやま・のりこ)
シャンプー好きが高じて15歳の頃に美容室でアルバイトを開始。短大卒業後に美容師免許を取得し、美容学校教職員、美容室勤務を経てヘアケア商材を扱うメーカーに入社する。事業部長として企画開発、営業などに携わった後、2015年に一般社団法人「国際毛髪皮膚科学研究所」の代表理事に就任。毛髪診断士認定指導講師の資格も取得し、現在は国内外でセミナーを開催。テレビや雑誌など幅広いメディアに出演している。著書に『毛髪診断士のときめき美髪BOOK』。
取材・文=有竹亮介
