ジェラートの世界大会でこれまで3度の優勝経験がある静岡市のパティシエ。さらなる高みを目指して狙うは世界5冠、日本人ではまだ誰も成し遂げていないグランドスラムだ。

静岡にジェラート文化を根付かせたい

2025年。

ジェラートの本場・イタリアで行われた世界大会で、アジア人として初めて優勝に輝いた牧野良弘さん。

トロフィーを掲げる牧野さん(2025年)
トロフィーを掲げる牧野さん(2025年)
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静岡市内で7店舗を展開する人気洋菓子店「ぷるみえ~る」のオーナーシェフで、「日本にもジェラート文化が根付いてくれればいいなというのと、静岡も1年中暖かいので、こういう所にこそジェラート文化が根付くべきだと思っている。そこを目指して頑張っている」と話す。

新たな”一番”を目指して

フランス語で“一番”という意味を持つ「ぷるみえ~る」。

オープン以来、“一番”の素材にこだわりスイーツを作り続けてきたが、3年前に新たな“一番”を目指してジェラート作りを始めた。

ジェラート作業中の牧野さん
ジェラート作業中の牧野さん

年齢を重ねる中で「名前を残したいというのもあったし、新しいものにチャレンジしたいということもあった」からだ。

ただ、いまでこそ一般的に知られているジェラートも牧野さんの幼少期にはまだ馴染みがなく、「子供の頃は本物のジェラートなんて食べたことがないからそこを解釈するまでに時間かかった」と苦労を明かす。

ジェラートの特徴はどんな食材であっても製品化できること。

それだけに、どれだけ素材の味を引き立たせられるのかが重要なポイントとなる。

さらに食感が命で、牧野さんによれば「ストラクチャー(食感)が良いものを作らないとジェラートではないと言われる」そうだ。

前人未到のグランドスラムへ

最初は試行錯誤の連続だったものの、地道に学びを深め、研究を重ねることでこれまでになんと3つの世界大会を制した。

2023年の大会
2023年の大会

「あと2個獲るとグランドスラム。(日本では)まだ誰もやっていないので、そこに挑戦したい」と意気込む牧野さんは、2026年1月にイタリアで開かれる世界大会にイチゴのジェラートで挑む。

その理由をたずねると「やはり静岡と言うとイチゴ。みんなイチゴを食べたがる。すごくイチゴを欲しがって、ミルクと合わせないシャーベットでもイチゴを食べたいと言ってきて、これは外せない」と笑う。

また、イタリア人以外が出品できる部門にはパティシエの腕が試されるというピーナッツを使ったジェラートで挑むことを決めていて、「歴代のイタリア人がトライしたフレーバーで、優勝を狙えるフレーバー」と自信をのぞかせる

本当のチャンピオンを夢見て

渡航費や現地での滞在費など世界大会に出場するために要する費用は、1つの大会につき約60万円。

経済的な負担は決して小さくないが、それでも挑戦を続ける理由は叶えたい夢と野望があるからだ。

「静岡から世界を目指すというのが僕のテーマ。静岡の人でもやれるというのが1つのコンセプト。よく『本当のチャンピオンになってくれ』と言われる。意味がよくわからなかったが、日本人でチャンピオンになっている人は1回獲ってしまうと同じ大会には出ない。僕は1位を獲った大会でもタイミング合えば出続けたいし、やはり日本の静岡の牧野という名前を残していきたい」

(テレビ静岡)

テレビ静岡
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