小泉進次郎防衛大臣は1月9日、宮崎県新富町の航空自衛隊新田原(にゅうたばる)基地を訪れ、最新鋭ステルス戦闘機F-35Bの訓練を視察した。小泉大臣は騒音について「音は大きく、長時間にわたると実感」と話し、訓練ルートの一部を海上へ変更することや、訓練日程の事前通知を徹底するよう指示した。地元自治体の強い要望に応える形で実現した視察は、国防の必要性と地域住民の生活環境の維持という、重要な課題の両立に向けた一歩となった。
就任後初の新田原基地視察
小泉進次郎防衛大臣は1月9日午後、就任後初めて宮崎県新富町の航空自衛隊新田原基地を訪れた。
視察の背景には、最新鋭のステルス戦闘機F-35Bの配備に伴う騒音対策を求める地元の切実な要望がある。新富町によると、2025年12月18日には、小嶋崇嗣町長が小泉大臣と面会し、住宅防音区域の見直しや騒音調査の早期完了、新築住宅への防音工事補助の拡充とともに、現地での騒音視察を強く求めていたという。
F-35Bの騒音実態を確認
C-2輸送機で新田原基地に到着した小泉大臣は、まずF-35Bの訓練ルート直下に位置する「いちご宮崎新富サッカー場」へ移動した。
通常よりも短い距離で着陸する「スローランディング」について、従来の着陸方式よりも着陸までの時間が長くなる点など説明を受けた。小泉大臣は、「しっかりと見て聞いて感じたい」と述べ、空を見上げてF-35Bの飛行の様子を見ていた。
飛行ルート変更と事前通知
その後、着陸地点から1km以内に位置する基地司令部の屋上に移動し、F-35Bの垂直着陸訓練を直接視察した。
視察を終えた小泉大臣は記者会見を行った。
小泉大臣は、F-35Bによるスローランディングや垂直着陸は、既存のF-15戦闘機に比べて発生する音が大きく、かつ長時間にわたるものであることを実感したと語った。自衛隊の部隊運用上の必要性と、活動を受け入れている周辺地域の住民生活を両立させる重要性を強調し、騒音軽減に向けた努力を尽くす考えを示した。
また小泉大臣は、宮崎県の河野俊嗣知事や新富町など5市町の首長らと意見を交換した。スローランディング訓練の際、一部降下時の旋回を海上で行うよう飛行ルートを調整することや、訓練の曜日と時間帯について事前に関係自治体へ通知するよう指示を出したことを明らかにした。
防衛省は今後、地域住民の負担軽減に向けた具体的な運用改善を急ぐ方針だ。
(テレビ宮崎)
