3色のペンを使って書かれた手紙。18年前の未解決事件の容疑者として、11月7日に逮捕された男が、服役中の刑務所で書いたものだ。

そこには、兵庫県加古川市の女児殺害事件についても記されていた。

【動画】「犯人じゃないけどネッ」「女の子首を絞めた」刑務所から記者へ手紙 「冤罪」訴える一方、幼女に異常な行動

■逮捕前に「犯行直前に現場近くで女の子を物色していた」という供述も

勝田容疑者の手紙
勝田容疑者の手紙
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勝田容疑者の手紙:どうやら兵庫県警は『勝田が犯人ではないか?』と考えているようで、もちろん、犯人じゃないけどネッ!

去年10月、勝田容疑者からFNNの記者に送られてきた手紙。そこには17年前、加古川市で小学2年の女の子が殺害された事件について犯人ではないと言及していた。

8日、神戸地検に送られた勝田州彦容疑者(45)。車内ではまっすぐ前を見ていたが、カメラに気づいたのか、フードで顔を隠した。

勝田容疑者は2006年、たつの市の路上で小学4年の女の子(当時9)の胸などを刃物で刺し、殺害しようとした疑いが持たれている。

調べに対し、殺意については否認しているものの、刺したことについては認めているという。

また、捜査関係者によると、勝田容疑者は逮捕前の任意の調べに対し、被害者とは別の女の子にも接触していて、「犯行直前に現場近くで女の子を物色していた」という趣旨の供述をしていることも分かった。

■「冤罪」を訴える一方、幼い女の子に対する異常な行動も

「明らかに冤罪であります」
「明らかに冤罪であります」

2004年、岡山県津山市で小学3年の女の子を殺害し、その後、無期懲役の判決を受けた勝田容疑者。

判決前に刑務所からFNNの記者に宛てた手紙には…。

勝田容疑者の手紙(2021年11月):津山事件ですが、私は全く関与していません。明らかに冤罪であります。

事件が「冤罪」であることを訴える一方、幼い女の子に対して異常な行動をとっていたことも記していた。

勝田容疑者の手紙(2021年11月):津山で女の子用のブラウスを盗んだ事がある事、岡山市内で女の子の首を絞めたことがある事、倉敷市内で女の子に付きまとった事がある事などを自白したのです。

そして、2023年10月に届いた手紙には、2007年に加古川市で女の子(当時7)が殺害された事件についての記載も…。

勝田容疑者の手紙(2023年10月):アタシの地元、加古川市内で、当時7歳で小2の女児が何者かに刺殺された未解決事件があったのヨ。どうやら兵庫県警は『勝田が犯人ではないか?』と考えているようで。もちろん、犯人じゃないけどネッ!

事件への関与を否定していた勝田容疑者だが、捜査関係者によると、今年に入り一転、警察の任意の調べに対し、加古川市の事件についても関与を認めたということだ。

17年以上の時を経て急展開した、2つの未解決事件。警察は事件の全容解明を進めている。

「新たな事実や物証が供述から出てくるかどうか」
「新たな事実や物証が供述から出てくるかどうか」

今後の捜査のポイントはどのような点になるのだろうか。

関西テレビ 神崎博報道デスク:そもそも物証が乏しくて捜査が難航していた。10数年前の事件でもありますので。これから本格的に取り調べが始まるわけですが、そこで犯人しか知りえない事実などが出てくるか、供述が取れるかどうかがポイント。 例えば今回刃物を使って犯行に及んでいて、その刃物を捨てた場所を(勝田容疑者が)暴露して、その場所から刃物が見つかったりすれば、かなり犯人性が高まると思う。そういった新たな事実や物証が供述から出てくるかどうかがポイントです。

(関西テレビ「newsランナー」2024年11月8日放送)

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